<<キャプテン、レッドヴィーナスは危険な女です。関わらない方がいいです>> 「切れやすい女なのか?」 <<強い男を見ると敵味方に関わらず戦いを挑んでいきます>> 「デスラカン帝国の猛将ワグナーと同じか?」 <<いや違います、ワグナーは畳の上で死にたくないのでしょう。戦いの中で死ねば昔 の仲間のもとにいけると信じ込んでいます>> 「そうか、仲間か」 <<レッドヴィーナスは強い男を甚振ることにより性的喜びを感じる女です。今頃は舌 なめずりをしているでしょう>> ベンは不快そうに言う。 <<キャプテン、レッドヴィーナスは子供の時に性的虐待を受けています。その影響だ と思います>> ドクターロボのマザーは悲しみの表情で言う。
「マザーは何でも分かるんだな」 <<あの時、レッドヴィーナスの脳指紋を見ていました。P300の脳波は嘘をつきま せん。わたしたちロボットにはありませんが>> 「そうかな、ベンの頭のランプはP300の働きをしているような気がするが?」 <<キャプテン、わたしの意志とは関係なくランプが点灯するんですよ>> 当惑顔でベンが言う。 <<それは接触不良よ、絶縁体が剥がれたのでしょう。修理をすれば治ります>> マザーが凛とした表情で言う。
「うん、折角サザンクロスを出て来たんだ。デスラカン帝国に寄って行くか」 <<えッ、デスラカン国王に会いに行くんですか?>> 合点がいかない表情でベンが言う。 「いや、以前出来なかった最終兵器を撃ち込みに行くんだ」 ベンの頭の端のランプが点灯した。 <<キャプテン、やりましょう。世界平和のため>> 「うん、ワープ後直ぐにベンが最終兵器を撃ち込め、バリヤーを張られたらベンが最終 兵器発射を中止させろ。わたしが命令を出すと、ワープの衝撃から目を覚ますまで時間 がかかりすぎる」 <<キャプテン、了解しました>> またベンの頭の端のランプが点灯した。 「マザーは、ワープ後わたしを起こし続けてくれ」 <<はい、了解しました>>
「ベン、デスラカン星の宮廷上空まで、ワープせよ。最終兵器をぶち込んでやる」 <<キャプテン、了解しました。ワープ30秒前>> <<ワァンー、ワァンー、ワァンー>> 宇宙船内にワープ走行の警告音が鳴り響く。 <<ワープ20秒前、キャプテン、椅子に座って手すりを掴んでいてください>> ロボットのベンの声が宇宙船に響く。 <<ワープ10秒前>> 宇宙船が微かに震えてきた。 <<ワープ5秒前、3、2、1。ワープ開始>> ロボットのベンの甲高い声が宇宙船に響いた。その瞬間、キャプテンは気を失った。
暫くして。 「う、うーん....」 キャプテンは焦点が定まらない目で、目の前のマザーの掌を見詰る。 <<キャプテン、気がつきましたか?>> 「ああ、ここは?」 <<キャプテン、デスラカン星の宮廷の上空です>> 「そうか、ベン、最終兵器はどうなった?」 <<キャプテン、失敗しました。防御は完璧です>> 残念そうにベンが言う。 「いや、失敗しても抑制にはなる。それより出向かいは誰かな?」 吐き気を我慢してキャプテンはスクリーンを見る。無数の戦闘機が向かって来た。暫 くすると、その後ろから一際大きい大型戦闘艇が浮上して来た。
「ベン、あの大型戦闘艇は誰だ?」 <<猛将ワグナーです>> 「やはりワグナーか、番犬みたいに尻尾を振って喜んで出て来たな。ベン、ワグナーと 回線を繋げ」 <<キャプテン繋がりました>> 「ワグナー、戦場で会おう」 「ベン、サザンクロス星上空まで、ワープせよ」 <<キャプテン、了解しました。ワープ30秒前>> <<ワァンー、ワァンー、ワァンー>> 宇宙船内にワープ走行の警告音が鳴り響く。 <<ワープ20秒前、キャプテン、椅子に座って手すりを掴んでいてください>> ロボットのベンの声が宇宙船に響く。 <<ワープ10秒前>> 宇宙船が微かに震えてきた。 <<ワープ5秒前、3、2、1。ワープ開始>> ロボットのベンの甲高い声が宇宙船に響いた。その瞬間、キャプテンは気を失った。
暫くして。 「う、うーん....」 キャプテンは焦点が定まらない目で、目の前のマザーの掌を見詰る。 <<キャプテン、気がつきましたか?>> 「ああ、ここは?」 <<キャプテン、サザンクロス星の上空です>> 「そうか、追跡されていないことを確認してくれ?」 <<はい、レーダにその徴候は現れていません>> 「よかった、無事に帰ったことを、宮廷のオスカーに連絡してくれ。そして宇宙港に着 陸させてくれ」 <<キャプテン、了解しました>> 「うーん、3回の連続ワープはきつい。早く帰りたい」 <<キャプテン、久しぶりの3回の連続ワープはきついと思います。このままお休みに なった方がいいかと>> ドクターロボのマザーが凛とした表情で言う。 「うん、ナオと会ってから寝る。ベン、反デスラカン連合の巨大円柱型宇宙船で会議を やったが何で、地上でやらないんだ?」 思い出したようにキャプテンが言う。
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