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作品名:詩群3・さいはての戦旗 作者:砂野徹

第6回   窓をひらく


           マダラバトの語る声
           チャトラネコのつぶやく言葉
           シロイイヌの面影の
           雲が戸惑うかなたの空

           壁に迷うカレンダーの
           ゆきどまるドアの指
           幻の箱やぶり
           運命が背伸びする


           ミドリガメの揺れる恋
           カメレオンの燃える思い出
           あぶらぜみの夢の歌
           でんでんむしの謎の笑い

           床に眠る壷のかけら
           きづかれぬみちしるべ
           絵にすれば一枚の
           文字の群れを眺めた























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