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作品名:詩群2・春が訪れる 作者:砂野徹

第8回   遥かなる宝島


         青い空と青い海が重なるところに
           誰もが昔憶えていた宝島があるという

         はぐれ鳥の集うところ ペンタゴンの海図に
           読めぬ文字の解けぬ歌で結ばれた夢の場所

         時の風で帆はふくらむ 進め希望の船で
           気まぐれな引力で雲はちぎれても

         エメラルドの鍵が眠る遠い明日の果て
           水平線をいくつも越えてゆけばきっとたどりつく

         街の中で空を見上げ僕は港へ踏み出す
           その階段へ奇跡の指で見えないドアを開こう

         錆びて崩れた知恵の輪が心を迷わせても
           羅針盤は煌いて星座の声を届ける


         時の風で帆はふくらむ
           進め希望の船で
             空に海に夢はめぐる
               遥かなる宝島










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