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作品名:詩群2・春が訪れる 作者:砂野徹

第6回   火星のガンマン


             風の中でひとり
             笑う赤いサボテン
             砕け錆びついた命
             夕日の棺

             墜とす魔物の数
             月の金貨と
             替える日まで積み上げる
             時のかけらたちを

             ためらいを突き殺した
             翡翠のナイフ


             遠いふるさとには
             光る形見の指環
             今も眠り続く
             祈りの箱に

             いかづち呼ぶつるぎ
             炎の鎧
             鉄の獣つらぬく
             蒼い星の弾丸

             明日を探す歌を聴け
             砂漠の空に











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