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作品名:
詩群・いつからかここに
作者:
砂野徹
第6回
桜
絹ではないけれども
しなやかなあたしの心で
さざなむ裾に宿る
てのひらほどの春を差し出す
ゆらぐ想いでうつむくだけの
さなぎのようなまよいをすてて
駈けてきたのですだれにもつげずに
かえりのみちなどおぼえぬあしうら
夢ではないと信じたい
なみをうつあたしの願い
さくらのいろにつつまれて
あなたの胸に沈みたい
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