ようこそゲストさん
■ 目次へ
作品名:
詩群・いつからかここに
作者:
砂野徹
第10回
昨日のナイフ
てのひらの奥にしまいこんだ光
シグナルのように真実を突き刺す
いまどこからかたる
あすいつまでねむる
でもあかしておくれ
昨日きのうキノウ
不思議な呪文が憶えている
靴を履きなおす場面
てのひらの奥に隠しきれぬ光
手榴弾のように秒読みが始まる
つぎなにをはじめる
またどのいろにそまる
でも離れられない
昨日きのうキノウ
うらはらのしぐさうつりこんだ
レプリカの街並にじむ
てのひらで熱くおどりだした光
あなたの心臓の音符を数える
← 前の回
次の回 →
■ 目次
■ 20代から中高年のための小説投稿 & レビューコミュニティ トップページ
アクセス: 2939