「じゃ、明日からでもいいわ。週末レポート出してくれるわね。会社に用紙有るからそれ使ってちょうだい。月曜日打ち合わせで、会議は月二回ね。水曜日午後から、いいね。」 「はい。承知しました。気を使っていただいて有難うございます。」 夕子は少し赤くなった。 「気を使っているわけじゃあないのよ。早く 会社に慣れて、仕事をしてもらわなくちゃあならないからよ。わたしの責任でもあるから。」 「そうですね。僕の成績が悪ければ、先輩の責任になるからですね。そこのところはよく承知しています。頑張りますよ。任せてください。」 「まあ、自信たっぷりね。そうでなきゃあ。採用した甲斐がないですもの。本当に頑張ってちょうだい。」 「頑張ります。」と言って結城は運ばれてきた料理に手をつけた。 「美味しいですね。」 「でしょう。いつも混むのよ、ここは。並ぶ人もたくさんいるわ。」と言って夕子は入り口に目をやった。まだ待っている人はいなかった。空席もまだあった。十二時を過ぎると席はなくなるのだ。 「ご飯と味噌汁はお替りできるのよ。たくさん食べておかないと夕方お腹へるから。」 「いや、僕は少食なんです。夕方お腹が空けばパンでも食べます。」 「そうね、太るから食べないほうが。スタイル崩さないでね。うちの連中の中には若いのにお腹が出ている人もいて、本当に醜いわね。食べすぎだと思うわ。」 「僕の友達も多いですよ。お腹が出ているの。飲んだり食ったりすれば当然ですけどね。」 「結城君は偉いわね。それほど出てないわね。」 「僕も体重増えるときがあって、そういう時は走ったりして調整します。でも食べ過ぎないのが一番です。」 「そおね、油断しないことね。美味しいものの誘惑は強いからね。気をつけないといけないね。」
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