【4】 最近の優子は言葉の返しも上手くなり、夫婦としての関係も馴染んで来た様に思える。 今までの様な【人間】対【ロボット】では無く、僕の望む人間同士の関係に近づきつつある様だ。 ただ、相変わらず料理は苦手な様なのが玉に傷・・・。 しかし自分的には日々とても充実している。 今では仕事から帰れば家には優子がいる、そして玄関まで来て「オカエリナサイ・・トシオ」と出迎えてくれる。 しかしそんな優子に異変がおきた、それはあまりにも急な出来事であった。 僕はいつもの様に仕事から帰宅すると、いつもなら温かく?出迎えてくれる筈の優子が今日に限って向こうの部屋から出ようとしない。 相変わらずテレビは点けっ放しのようで、部屋の奥からはテレビの音だけが聞こえて来る。 僕は「どうしたのだろう?」と心配になり、恐る恐る部屋の襖を開けるとそこには!?・・・・。 優子はテレビの前で静かに座っていた。 声を掛けるがまったく返事が無い、優子はまったく動かなくなっていた。 僕は優子の名を叫ぶが、まったく返事が無い。 優子の電源スイッチを再び入れてみるも何の変化も無い。 僕は慌てて体を揺す振ると、優子はそのまま横転した。 意に反して、そのまま優子は動かなかった。 「優子が死んだ!?」 僕は優子の亡骸に覆い被さり抱き締めると、声にならない声で泣いた。 そして何度も何度も優子の名を叫んだ。 今までの優子と一緒に過ごした様々な思い出が、走馬灯の様に頭の中を駆け巡った。 「・・・・・・・・・・」 どれ程の時間が過ぎたのであろう、僕はそのまま優子に覆い被さった状態で悲しみに暮れたままボー然としていた。 涙越しに見える優子の亡骸は何の外傷も無く綺麗なメタルボディーである。 僕は気を取り直し優子をそっと抱きかかえると、その反動でお腹部分が静かに開いた。 すると何やらパソコン部分の液晶画面に赤い文字が点滅しているのに気付いた。 【警告!バッテリー切れです、充電してください!】 「充電!?」 そう、このロボットは【充電式ロボット】だった様なのである。 急いで説明書を見ると充電の仕方が書いてあった。 @お腹の部分を開け、横の蓋を開く Aコンセントがあるのでそのまま伸ばし充電する。 「それだけ!?・・・」 早速僕は優子に充電を試みる。 「・・・・・・・・・・」 「ピーーーーガタガタガタ!」 途端に慌しくいつも通りな機械音がし、優子は動き始めた。 「アラ?・・トシオ・・・オカエリナサイ・・・」 僕の優子は生き返った。 この事により一つ大きな事に気付いた。 それはロボであるにしても優子は優子であり、僕にとっては大事な妻であると言う事に。 続く・・・
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