【22】 デパートの中を回り初めてから二時間程が過ぎた。 化粧品以外にも夏用衣類の無い優子に、服を買い揃え着用させ装飾品も飾らせた。 今までの様に体を隠す様な着こなしでは無く、季節も夏と言う事から今回は僕の希望で以前には出来なかった服装を重視させてみた。 今回は体全体をなるべく露出系で揃え、下もズボンでは無くミニスカートを穿かせてみる。 少し大胆かも知れないが、僕の自慢の優子を世に知らしめるにはこれ位のアピールもアリだと思った。 「ねえ俊夫ぉ〜、 周りの人にジロジロ見られているけど変じゃないかな〜?」 優子は少し困った表情で僕に聞いてきた。 「みんなに注目受ける程に今の優子が綺麗って事さ♪」 「そうかな〜?」 そう言う優子もどうしたらより自分を綺麗に見せられるのかを工夫してか、鏡の前でポーズをとっている様であった。 今回は僕の好みに合わせての格好だからつき合わさせる優子には若干申し訳ない気持ちもあったが、今の優子の姿は正直どんなグラビアアイドルよりも優れて見えた。 手荷物も多くなってきたので子供達の遊ぶ広場前のベンチへと優子を誘導させ、そこで優子には待っててもらい僕は荷物を一度車の中へと置きに行く事にした。 荷物を置いて優子の下へと戻って来ると、優子は子供達に紛れて一緒になって子供広場の中にいた。 「お姉ちゃ〜ん、ボール行ったよ〜!」 「は〜い拓哉く〜ん♪、次はあかねちゃんだよ〜♪」 「は〜い♪」 僕のいないわずかの間に優子は子供達と仲良く楽しそうにボールを転がして遊んでいた、僕は暫くその様子を見ている事にした。 「あ!俊夫?いつからそこにいたの〜?、ごめんね気が付かなくて」 優子は僕の存在に気付くと慌てて僕の下へと駆け寄って来た。 「家の優子と遊んでもらって有難うね♪」 僕は子供達にお別れの挨拶をした。 「おじちゃん、お姉ちゃんの何?」 女の子の方がマセた質問をしてきた、しかも『おじちゃん』って!? 僕は「優子の旦那さんだよ♪」とその子に告げると 子供達に「え〜〜〜!!」と驚かれた。 その子達の驚いた意味って・・・・・。 その後も優子の好きな所へ行かせてあげた、僕達はここへ来てから4時間程歩き回ったが優子は疲れを知らない。 優子は興味の引く所には「アレってなあに?♪」とズカズカ行ってしまう、僕は体力的について行くのが精一杯であった。 そこで僕は休憩も兼ねて、優子を映画館へ誘う事にした。 自分的には面白そうなものが無かった為、ここは優子自身に決めさせてみる事にした。 そして優子が決めた映画のタイトルは『ロボット帝国の逆襲』であった。 最近大々的にCMをしている海外映画で【人類】対【ロボット】の戦争をテーマにした流行り物らしいが僕的にはあまり気が進まなかった。 僕は途中でポップコーンとジュースを買って行き、優子と一緒に館内へ入った。 座席についてから暫くすると映画が始まった、優子は初めて見る映画館の巨大な画面により驚いた様子を見せるがすぐに画面に釘付けになった。 映画の内容はロボット側の襲撃を受けた人類は絶滅の危機へと追いやられるが、機械に詳しい勇敢な青年達が世界を救う為に立ち上がると言う物語であった。 それから映画はクライマックスな展開へと移り、捕まえた敵の女性型アンドロイドを『イブ』と名づけ見方になる様に青年達が改造をする。 そして心を入れ替えたその一体の『イブ』により、敵の本拠地へとたどり着いた青年達がロボットを一括に管理している頭脳コンピューターを破壊し人類は救われる。 その後は人類を襲ったと言う罪で人間達に『イブ』が破壊されそうになるのを青年達が阻止し、最後は青年達のリーダー『アダム』が『イブ』と恋に結ばれると言う異様な展開を見せたところで映画の幕が閉じた。 何だか予想外の展開に僕は呆気に取られていたが、最後の『アダム』が『イブ』と結ばれると言う決して他人事には思えない展開を見て僕は変な気持ちになった。 「俊夫ぉ〜!面白かったね〜? 画面からで〜っかいミサイルが飛んで来た時は優子泣いちゃう程怖かったよぉ〜♪」 そんな僕の気持ちとは裏腹に、何も考えず両手を大きく広げて言い表そうとしている優子がそこにいた。 続く・・・
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