【19】 「優子の体、変じゃない?」 優子は心配そうな表情で僕の方を見て質問してきた。 「ぜ〜んぜん!」 僕は慌てて前を隠し、なるべく平然を装ってそれに答えた。 「良かった〜♪変な体で俊夫に嫌われたら嫌だから・・・、そろそろ私出るね。」 そう話すと優子も恥ずかしそうに前を隠しそのまま浴室を出ようした、そんな優子に僕は下半身の恥じらいも自然と無くなり優子を引き止め後ろから強く抱き締めた。 「優子・・体の事で優子の事を嫌いになんかならないよ、今までだってそうだろ?」 僕は自分の気持ちを素直にそのまま話した、それを聞いた優子も少し照れながら頷いた。 抱き締めた優子の体はお風呂のお湯で熱っており、締め付けた僕の腕に優子の軟らかい胸が溢れんばかりとはみ出した。 僕のアレはここで収まりが利かなくなり、優子のお尻に「コツン」と当たってしまった。 「駄目ぇ〜、俊夫!・・・ベットの中でね?」 優子はそう言うとそのまま脱衣室へと向かった。 僕はここで冷静にはいられなくなった、今度こそ初めての初夜・・・。 僕達は夫婦なんだから当たり前の事、・・しかし奥手だった僕はこの30年間の人生で初めての経験でもある。 どうやったら良いんだろう?・・下手とかで優子に嫌われないかな?・・その手のものなら見た事あるけど・・・。 いざとなると弱くなるのが僕の悪いところ、しかしこの興奮は収まる事を知らない。 とりあえず僕は全身を隅々まで良く洗い、入浴を済ませた。 ベットへ向かう前に身だしなみとして体に香水をつけ、口の中も薬用マウスウォッシュで洗浄する。 普段は前に下ろしていた前髪も後ろへと流し、殆ど着た事も無いバスローブを取り出し鏡の前で自分の姿を確認してみる。 「良し!・・・僕は大人の男だ!」 鏡の前で僕は自分の姿をハリウッド映画に出てくる様なワイルドな主演男優を意識し、優子のいる部屋へと向かった。 僕が部屋へ入ると小さな灯りのみ点いた状態で、ベットの中で毛布に包まった優子がそこにいた。 僕は意を決し優子のいるベットの中へと入った、優子はベットの中で裸の姿のまま僕を待っていてくれた。 「ねえ俊夫、海で夕日が沈むところを一緒に見たの覚えている?」 優子は僕に背を向けたままの状態で質問してきた。 「もちろん覚えているよ・・、あの時は優子の体が海水に浸かった後で正直心配だったよ。」 僕はあの時の心配していた気持ちを優子に打ち明けた。 それを聞いた優子は寂しそうに言葉を返す。 「それだけ?・・・」 僕は慌てて言葉を探したが、返す言葉が見つからなかった。 「ごめんなんさい・・あの時の俊夫は優子の事心配してくれてたんだね、嬉しいよ・・・。 でもね私、あの時薄れていく意識の中でこの綺麗な光景と優しい俊夫の事は絶対に忘れない様にと思ったの・・・。 勝手かも知れないけど・・優子にとっては良い思い出なんだよ・・・。」 優子はここで自分の思いを語り終えると僕の方を向き、目には涙を浮かべて僕に抱きついた。 そんな優子の気持ちも察してあげられずにいた僕は、情けない思いでいっぱいになった。 「ごめんな優子、解ってあげられなかった僕が情けないよ・・・。」 僕は誠心誠意の気持ちで優子に謝った、そんな僕の気持ちが優子に届いたのか優子は優しい笑みを浮かべて僕の頬に軽くキスをした。 「ねえ、俊夫・・・いいよ?」 僕はこの日初めて童貞を捨てた。 続く・・・
|
|