【登場人物の紹介】
「マース『優子』(女性型アンドロイド)」 アメリカのNAZA(国立航空宇宙局・人型ロボ研究開発部)で開発された学習型人工頭脳を持つ女性型アンドロイド。 その殆どの機能はまだ未知数であり、試作段階な為NAZAは情報収集を目的とし世界中に10台を民間の手に渡した。 マースが収集した情報は直接NAZAに電送される仕組みになっている。
「優子」 全身メタリックに覆われた女性型アンドロイド。 俊夫との関係から次第に感情に近いものが芽生えてくる。
身長 153cm 体重 63kg 年齢 0歳 血液型 混合オイル 好きな物 俊夫 嫌いな物 水
「鈴木 俊夫」 ごく普通のサラリーマン。 彼女いない暦30年恋人欲しさに様々な挑戦を試みるが、無残にも尽く失敗に終わる。 未来科学雑誌には昔から興味があり、その懸賞に一通のハガキを出した事で後に彼の運命を大きく左右させる優子と出会う事になる。
身長 175cm 体重 75kg 年齢 30歳 血液型 A型 好きな物 優子 嫌いな物 優柔不断(自分が優柔不断だから)
【1】 「鉄の妻」 彼女居ない暦暮らし暦30年・・・ 身内や友達はみんなもう結婚をし子供がいると言うのに、僕は女の人と付き合った事も無い・・・。 今日までに「出会い系サイト」や「合コン」更には「お見合い」に至るまで在りと在らゆる挑戦はして来たが無残にも敗北・・・ 世間一般から見れば【人生の脱落者】である。 もしかしたら彼女が出来て一緒に同姓をとの思いから、2LDKのアパートを借り一人で住んで5年・・・料理や家事が只管に上達し、虚しさだけが蓄積していった。 そんなある日、家に届け物が届いた。 以前、未来科学雑誌の懸賞品で 【アメリカのNAZA(国立航空宇宙局・人型ロボ研究開発部)で開発した近未来型ロボ「マース」が抽選で一名様に当たる!】 にハガキで応募したのが当たったようなのである。 宅配便の人が何度もトラックと家の玄関を往復し、重たそうに幾つもの箱を置いていった。 早速封を開けて見ると中には鉄で出来た胴体らしき物が入っていた。 更に幾つもの箱を開けて見ると「頭」「腕」「腰」「足」に加え、説明書や取り付ける工具・ネジ等が入っていた。 早速作業に取り掛かり、思ったよりは割と簡単にそのロボは完成した。 出来上がったそのロボットの容姿はシルバー色で女性の形をしている。 僕は妻が欲しい事もあり、結婚が出来ない間は寂しさを紛らわす為にこのロボットを妻とする事に決めた。 説明書を読むとこのロボットの電源スイッチの位置が、人間で言う胸のビーチクの位置にある・・・。 電源スイッチに手を掛けようとするが、よりにもよって何故この位置に? 戸惑いつつも僕は電源のスイッチを押した。 「ピーーーーガタガタガタ!」 けたたましく音を発するそれは機械仕掛け通りの機械音がし、その後こう答えた。 「ハロー」 ブリキの妻の誕生である。 続く・・・
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