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作品名:REMINISCENCE〜ねぶの詩集5〜 作者:ねぶ

第21回   「浦和競馬」
「浦和競馬」

都心から30分少々の住宅地の中

場違いに思える場所にそれはある

平成の世が終わりそうな時代に

昭和が薫る大人だけの遊園地



南浦和駅を降りた僕に

ナビなんて必要ない

先達たちの後を追えば

既に浦和競馬場の中



敷地が広すぎないのがいい

老舗の食堂ばかりなのもいい

顔見知りでなくても

今だけは僕も顔見知り



「7垂れろ!」

隣のおじさんが叫ぶ!

輪唱のように僕も叫ぶ!

「7垂れろ!」



でも、7番の馬は粘った

「あ〜あ、7粘っちゃったよ……」

「残っちゃいましたね」

瞬間的な、奇妙な連帯感

でも、それもまた臨場感



勝つは一時、負けも一時

都合良く忘れるんだよ

もつ煮込み、アジフライ

きゅうりの味は忘れない

2017年12月24日作


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