20代から中高年のための小説投稿 & レビューコミュニティ
 ようこそゲストさん トップページへ ご利用方法 Q&A 操作マニュアル パスワードを忘れた
 ■ 目次へ

作品名:REMINISCENCE〜ねぶの詩集5〜 作者:ねぶ

第19回   『袋の穴』
『袋の穴』

心はいくつもの袋からできている

喜びの袋、怒りの袋、哀しみの袋、楽しさの袋

いや、喜怒哀楽の袋だけじゃない

心地よさの袋、憎しみの袋、優しさの袋、憂鬱の袋

いろいろありすぎて書ききれない



袋だから入れられる量には限界がある

怒りや憎しみの袋がいっぱいになり

破裂してしまったら悲劇につながる

喜びや楽しさの袋がいっぱいになったら

新たな喜びや楽しみが入らなくなる



そうなる前に袋に穴を開けなきゃな

心の袋に穴が空いたなら

自然に口や毛穴とつながって

言葉となって、行動となって

気持ちは外へと発散されていく



たまには負の感情を外に出してもいいのさ

大量でなければ、一身に浴びるのでなければ

耐えられるし、払っていける術を持っている

自分で自分をコントロールできなくなる前に

定期的な心の換気は必要なんだよ


2015年9月10日作

【あとがき】
似たモチーフで既に何作か書いており
この番組で読まれたこともありましたが
それでも、しばしば考えてしまいます。
夏ばてなのかなんなのか。
物思う季節だからなのか。
たくさんの言葉が浮かんできます。
この作品もその中のひとつです。

解説じみてかっこ悪いのですが
最後の「換気」の「気」は
空気の「気」と気持ちの「気」の
掛けことば、ダブルミーニングです。


← 前の回  次の回 → ■ 目次

■ 20代から中高年のための小説投稿 & レビューコミュニティ トップページ
アクセス: 497