20代から中高年のための小説投稿 & レビューコミュニティ
 ようこそゲストさん トップページへ ご利用方法 Q&A 操作マニュアル パスワードを忘れた
 ■ 目次へ

作品名:ねぶの詩集4 作者:ねぶ

第88回   『見切り品』
『見切り品』

閉店間際のスーパーマーケット

新鮮な肉や魚へ未練まじりの視線を送る

でも、それらの売り場を素早く通り過ぎて

僕が向かうのは惣菜売り場



賞味期限間近の弁当や惣菜が並んでいる

2割引、3割引、5割引のシールを貼られ

まだ食べられるのに捨てられるかもしれない

そんな食品は今の僕に少しだけ似ている



そう思えば、手に取らずにはいられない

今夜の僕の夕飯は5割引ののり弁当

せめてデザートに夢と希望を添えて



2004年7月16日作
2015年3月16日加筆修正
2015年3月22日ラジオNIKKEI「私の書いたポエム」放送分


← 前の回  次の回 → ■ 目次

■ 20代から中高年のための小説投稿 & レビューコミュニティ トップページ
アクセス: 36017