『星を見上げる人』
僕は夜空を見上げることが好きだ
心の闇と夜の闇と溶け合う中で
一筋の光明を見出す作業は
地道だけれど、とてもワクワクするんだ
そして、それなしでは僕は生きられない
時には灰白い雲が押し寄せてきて
星がまったく見えなくなってしまう
そんなときには眺めることを止めて
湯気にまみれて温泉にでも入ろう
心身を休める絶好の機会なのだから
一人で眺めることも楽しいけれど
客観的な意見を話してくれる人が
そばにいてくれたらいいとも思う
星の数ほどの人のなかで
僕は見つけられるだろうか?
そして、今日も僕は空を見上げる
師走の風は身に染みることもある
それでも再びキミに出会う日まで
僕は……
2008年11月24日作 2014年11月23日ラジオNIKKEI「私の書いたポエム」放送分
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