『価値と価格』
「ローマは一日にしてならず」
わざわざそんな格言を持ち出すまでもなく
求める何かが容易く手に入るはずもない
容易く手に入ったならそれはたぶん偽物
得るのが難しいからこそ価値が生まれる
先のことは全くわからないのに
ハナから諦めてどうするんだ?
漠然としてたって何の問題もない
雲の彼方に頂きが見えれば十分
不安はとりあえずカバンに詰めとけ
がむしゃらに進んでいけば
曖昧な願望は鮮明な展望に
くじけずに続けていれば
鮮明な展望は確固たる結果へ
仮に至らなくとも、その過程はプレミアム
傍から見れば無様でも、ジタバタあがこうぜ
解った風な顔して諦めるなんてつまらない
そこが下りのエスカレーターだとしても
上へ向けて一生懸命に逆走してやろう
激しい鼓動と乱れる呼吸はプライスレス
2012年12月25日作 2014年4月20日ラジオNIKKEI『私の書いたポエム』放送分
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