『ふたりならんで』
ずっと並んでいられるような気がしていた
でも、今はそんな君の背中が遠く見えた
胸を張って力強く歩を進める君と
よたよたとおぼつか無い足取りの僕
いつか僕は君に追いつけるだろうか?
たとえ、僕と君の進む速さが今は違っていても
進む方向が同じならば追いつけるかもしれない
でも、方向が違っているならば次第に離れ離れ
身を裂かれるほどに辛い想いでさえも
いつかは風化してしまうのだろうか?
二度とない並走区間だったのかもしれない
けれども、君と一緒に歩んだ日々は
どんなに古ぼけ色あせたとしても
僕のアルバムから決して消えはしないだろう
ありがとう、ありがとう、本当にありがとう
アルバムを一緒に眺める日が来ればいい
たとえ、それがかなわぬ願いだとしても
どうか君の夢がかなってほしいと
僕は700km離れた空の下で祈っている
2007年06月30日作 2014年03月17日加筆編集 2014年04月13日ラジオNIKKEI『私の書いたポエム』放送分
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