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作品名:ねぶの詩集4 作者:ねぶ

第49回   『音のない詩(うた)』
『音のない詩(うた)』

人々が詩に触れる機会は減ってしまった

僕もどれだけの「詩」に触れてきただろうか

「歌詞」に触れる機会はあふれているのに

たぶん、積極的に「詩」を読むよりも

受け身で「音」を聴くほうが「楽」だから



音のない詩はドリンクを飲むように

たやすく心に染み入らなくて

粉薬のように、水でもなければ

奥底へは届かないものかもしれない

「声」はそんな「詩」のオブラートだろう



でも、本当は音がないとしても

心を振るわせられるはずなんだ

「詩」にもそれだけの力がある

書いて、描いて、うたい続けよう

自分のために、誰かのために



2013年12月27日作
2014年1月19日ラジオNIKKEI『私の書いたポエム』放送分


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