『生きがい』
何のために生きているんだろう?
いつからかはもう忘れてしまったけど
ずっとそんなことを考えて生きてきた
その意味を探すのが生きる意味だ
とりあえずそうやってやりすごしてきた
途中で疲れ果ててしまって
生きるのを止めたくなったこともあった
でも、誰かが背中を押してくれて
今もこうして僕は生きている
何が普通かなんて知りようもないけど
普通よりほんの少しだけ多く悩み
普通よりほんの少しだけ多く失敗し
普通よりほんの少しだけ上手く話せる
そんな風に自分のことを思っている
自分の過去の失敗はやり直せない
でも、それを後ろの人に伝えられたら
僕と同じ失敗をしなくて済むかもしれない
あるいは、同じ失敗をしても
大怪我をしなくて済むかもしれない
誰かが僕の背中を押したように
僕も誰かの背中を押せるみたい
先の人が届かなかったところへ
僕の届かないであろうところへ
後ろの人は行けるかもしれない
後ろの人の踏み台になること
僕はそのために生きている
それはとても誇らしく思える
こんな当たり前のようなことに
どうして気づかなかったんだろう?
2013年09月12日作 2013年10月06日作ラジオNIKKEI『私の書いたポエム』放送分
|
|