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作品名:ねぶの詩集4 作者:ねぶ

第34回   『男心(おとこごころ)』
『男心(おとこごころ)』

離れてみると思い知らされる

君と一緒の日々の彩りを

オシャレで、白く小さな君は

一緒にいる僕の自慢だった



ふいに気分を損ねることもあったけど

今から思えばそれすらも愛おしく思えた

言葉を交わさずとも、分かり合えて

無言でも、君の鼓動が最高のBGM



女性は過去を上書きして

男性は過去に追記するという

確かに僕には当てはまる気がする

追記はできても上書きはできそうにない



今、僕の隣には別のパートナーがいる

両親や祖母のウケもすこぶる良い

何でもあたり障り無くこなしてくれるし

僕も大きな不満を感じることは少ない



比較するのは失礼だって分かってる

でも、一緒にいればいるほどに

僕の心には空白が増えていくんだ

男心とはなんて女々しいのだろう



もしももう一度、一緒にいられたなら

今ならもっと上手くやれると思うんだ

細かな修理箇所にも気づけただろう

ああ、スバル・ビストロSSよ



2013年9月8日作
2013年9月15日ラジオNIKKEI「私の書いたポエム」放送分


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