『男心(おとこごころ)』
離れてみると思い知らされる
君と一緒の日々の彩りを
オシャレで、白く小さな君は
一緒にいる僕の自慢だった
ふいに気分を損ねることもあったけど
今から思えばそれすらも愛おしく思えた
言葉を交わさずとも、分かり合えて
無言でも、君の鼓動が最高のBGM
女性は過去を上書きして
男性は過去に追記するという
確かに僕には当てはまる気がする
追記はできても上書きはできそうにない
今、僕の隣には別のパートナーがいる
両親や祖母のウケもすこぶる良い
何でもあたり障り無くこなしてくれるし
僕も大きな不満を感じることは少ない
比較するのは失礼だって分かってる
でも、一緒にいればいるほどに
僕の心には空白が増えていくんだ
男心とはなんて女々しいのだろう
もしももう一度、一緒にいられたなら
今ならもっと上手くやれると思うんだ
細かな修理箇所にも気づけただろう
ああ、スバル・ビストロSSよ
2013年9月8日作 2013年9月15日ラジオNIKKEI「私の書いたポエム」放送分
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