『指先の夢』
ああ、しんどいなあ
ああ、かなしいなあ
目指す夢なんて見当たらない
そんな風に思っていると自然と頭が垂れてくる
でも、下を向いていても夢なんて転がってない
目指すべきものはいつだって上にあるんだよ
全身を伸ばして、ジャンプしたその指先にある
届きそうなのに、容易くは届かないそんな場所
見上れば目に映るから、簡単には諦められない
目の前ににんじんをぶら下げられた馬のように
夢に向かって走りつづけるのだろう
いつだってハラペコな僕らは
夢に向かって今日もわずかに
そして、確かに近づいている
2007年07月19日作『指先に』 2013年04月15日加筆修正 2013年05月05日ラジオNIKKEI『わたしの書いたポエム』採用分
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