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作品名:ねぶの詩集4 作者:ねぶ

第23回   『クローバー』
『クローバー』

走った子どもが思いっきり転んでさ

目の前に四葉のクローバーがあったら

転んだ子どもは泣くだろうか?

見ていた親は叱るだろうか?

できれば子どもには笑って欲しいし

親も良かったねって声を掛けて欲しい



注いだ湯のみに茶柱が立ったとき

キレイな石を宝石のように感じた日

雨上がりの虹が二重に架かったこと

それらは何物にも換えられない幸せ

良かったかどうかなんて決めるのは

他の誰でもない本人だけなのだから



僕の周りにも、君の周りにもきっとある

四葉のクローバーは身の回りの片隅で

僕らに見つけられるのをじっと待っている



2013年3月16日作
2013年4月7日ラジオNIKKEI『わたしの書いたポエム』採用分


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