『クローバー』
走った子どもが思いっきり転んでさ
目の前に四葉のクローバーがあったら
転んだ子どもは泣くだろうか?
見ていた親は叱るだろうか?
できれば子どもには笑って欲しいし
親も良かったねって声を掛けて欲しい
注いだ湯のみに茶柱が立ったとき
キレイな石を宝石のように感じた日
雨上がりの虹が二重に架かったこと
それらは何物にも換えられない幸せ
良かったかどうかなんて決めるのは
他の誰でもない本人だけなのだから
僕の周りにも、君の周りにもきっとある
四葉のクローバーは身の回りの片隅で
僕らに見つけられるのをじっと待っている
2013年3月16日作 2013年4月7日ラジオNIKKEI『わたしの書いたポエム』採用分
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