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作品名:ねぶの詩集4 作者:ねぶ

第168回   「春を待ちきれなくて」
「春を待ちきれなくて」

じっと待っていても、やがて春は訪れる

でも、なんだかソワソワしてしまい

春を迎えに出かけたくなる



山越え、谷越え、川を越え

南へ、南へ、知らない街へ

心の足が浮わつきだすのを止められない



雪がまだまだ残っていたり

桜ではなく、梅が満開だったり

寒さを包む言葉のぬくもりがある



移ろう季節を駆けめぐるぜいたく

たとえば、スイカにかける塩のように

雪は、春の甘さを際立たせている



2017年4月17日作
2017年4月30日ラジオNIKKEI「私の書いたポエム」放送分


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