『傀儡』2012-09-28
何のために生きているのか?
誰のために生きているのか?
容易く分かることではないかもしれない
でも、それを探すことさえあきらめたなら
傀儡師の格好のターゲットになるだろう
熟練者が見えない糸で操っているならば
傀儡は自らが操られているとも気づかない
いつか気づいたときには既に手遅れで
クモの糸のように幾重に絡め取られている
行き着く果てはエサになるより他にない
生き馬の目を抜く世の中で
必要なのは網の目をくぐるテクニック
モザイク模様の繁華街を駆け抜けて
モノクロームの林道でショートカット
逃げながら、探し続けたい
行き着く果てがやっぱりエサだとしても
のたれ死んだ末なら諦めもつくだろう
誰かをあやつることができなくても
誰かにあやつられたくはないんだ
誰の人生でもない僕の人生ならば
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