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作品名:ねぶの詩集4 作者:ねぶ

第105回   『センチメンタル』(2)
『センチメンタル』(2)

心が大出血したとしても

心の骨がバキバキ折れても

致命傷でさえなければ

いつかはきっと癒えていく



傷つきたくはないけれど

傷つかずには生きられないし

傷つくことも無駄ではなくて

耐性がつき、丈夫になっていく



心をのぞくと傷あとが一つあった

夜行バスの中で号泣したほどの傷

今はまったく痛くないけれど

ふとした拍子でうずくんだ



チョコパフェにアンコをかけたよりも甘く

レモンに酢をぶっかけたよりも酸っぱく

そんな強烈な味を忘れるぐらいの切なさで

チクチク、サクサク、じんわりと



2015年7月30日作
2015年9月13日ラジオNIKKEI「私の書いたポエム」放送分

 タイトルに(2)とつけてあるのは、同名の別の作品を過去に書いているためです。


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