『社会の関節』
キー、キー、キー、キー
頑固なモノ同士がこすれあって
ヒステリックな関節の声がする
違う一歩を踏み出そうとしたら
ギシ、ギシ、ギシ、ギシ
社会の土台がきしむ音がする
関節を札束で包んだならば
対症療法になるのかもしれないが
それじゃまだまだ潤滑油が足りないよ
既に別な関節がきしむ音が聞こえる
カネの切れ目は関節の継ぎ目
いくら金があっても足りないんだ
カネじゃこの関節痛は癒せない
余裕だけがこの関節を癒してくれる
キー、キー、ギシ、ギシ言ってないで
そのうち摩擦熱で発火しちゃう前に
コーヒーでも飲みながら一服しようよ
それからのんびり昼寝でもしようか
そんなことは無駄だって?
あなたの無駄が僕の余裕なんだ
捉え方が違うだけで同じモノ
たとえば君の長方形が僕には円形
当たり前さ、これは円柱なんだから
ただ、認め合える余裕さえあればいい
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