『1/3=0.3333333……+0.0000……1の真実』
「○○○について、◆◆◆人を調査したところ
△△△という結果が出ました」とエラい先生はおっしゃる
まるで水戸黄門の印籠のようで、ひれ伏してしまいたくなる
科学的、客観的という言葉が「正義」のように扱われる現代
一方で非科学的、主観的な意見は塵芥のごとく軽んじられる
世の中は白と黒、0と1、善と悪なんて単純じゃないとみんな知っているだろう?
知っているのに、知らないフリをしているの?それが僕は悲しい
科学の力はあんなに重いジャンボジェット機を空に飛ばせる
それどころか、何十年も前にヒトを月へと行き着かせた
掌サイズの携帯電話で世界が見えるような時代になり
紙幣ではなく、パソコンの画面上でお金が動き回ります
生まれる前からお腹の中の赤ちゃんの性別もわかります
科学で分からないことなど何もないような気さえする
でも、それはまったくの錯覚に過ぎない
気象予報士は明日明後日の天気も断言できない
ましてや地震や竜巻の発生の予測なんてできない
絶対に事故が起きないはずの原発でトラブル頻発
OSを何度アップデートしても、トラブルは0にならない
1/3を小数で表せないし、円周率の終わりも見えない
どんなに完璧な理論であっても、扱う人間が完璧じゃない
だから、完璧に誤った結論にたどりつくことなんてザラ
科学の恩恵を僕は十二分に享受しているけれども
科学は万能じゃない、科学を盲信することなかれ
それを扱うもの次第で善にも悪にも変わりうる
1/3は0.3333333……+0.0000000……1である
0.0000000……1が真実じゃないと誰が言えるのか?
世の中なんて割り切れないものだらけじゃないか
でも、それは善し悪しとか好き嫌いとかの話じゃない
ただ、世の中は完璧じゃないからこそ面白い
ただ、完璧を目指そうとする人間は美しい
たとえ、完璧にたどりつけなかったとしても
ドラえもんでもいなければ僕の明日はわからない
どんな科学であっても君の明日を知るものはいない
科学的、客観的に見て、明日が99.999……%の絶望だとしても
希望や幸せを決めるのは0.000……1%の僕らの主観なんだ
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