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作品名:ねぶの詩集3 作者:ねぶ

第84回   『恋は幻想、夢の残骸』
『恋は幻想、夢の残骸』

消えない幻を二人で見ていられたらいいのに

愛になれない恋はやがては消えゆく定め

ココロの立ち位置が変われば、孤独な幻

それは恋する者をひととき包む優しい白昼夢

なんて覚めた恋は冷え切った白米のように



覚めない夢をずっと追いかけられたらいいのに

具現化されない夢はやがてただの残骸

あみだくじのように選択を誤れば叶わない

それは夢見る者をひととき突き動かす原動力

なんて叶わぬ夢は熟さぬ青梅のように



でも、覚めた恋も叶わぬ夢も無駄じゃない

「失敗は成功の元」で、次への糧となる

冷え切った白米でチャーハンを作ろう

熟さぬ青梅で梅酒でも作ってみようか

残骸を漁りながら、使えるものを探す日々



愛になれないからダメなんじゃない

夢が叶わないからダメなんじゃない

諦めようとすることがダメなんだ

二人が目指した幻、夢を追いかけた日々

それらは僕を形作る大事なパーツなんだよ


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