『ドリームジャーニー』
旅立つ朝に僕は地図を受け取った
その地図は何も記されていない白地図
どこに進めばいいのかわからない
どこへでも進めそうなのに
どこにも僕は進めなかった
どれだけ立ち尽くしていただろう？
僕という車のキーが見つからない
どこにキーを落としてきたのだろう
自分の心の中をまさぐってみたけれど
結局、どこにも見つからない
道路端にたたずむ僕という車を
後続車が次々と追い抜いていく
道端を歩いている人に尋ねてみる
けれども、誰に尋ねてもわからない
合鍵でもいいのだけれど……
あなたの心の中をまさぐらせてほしい
そんなことを言えるわけがない
ハザードランプを点けた車を
後続車はときどき煽っていた
記憶の隅々まで探してみても
キーの在りかを思い出せない
それは過去や現在にはない
たぶんそういうことなのだろう
未来で見つかる保証なんてない
でも、前に進まなければ確率は０
やるべきことは自ずと決まった
ここはまだ僕の終着地点じゃない
行き先なんて決めなくてもいいさ
車が動かないなら歩けばいいさ
ただ、光の射す方へ進めばいいさ
そのうち何かがきっと見つかるよ
ノンストップで、さあ行こう！
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