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作品名:ねぶの詩集3 作者:ねぶ

第72回   『夜空とすきま風』
『夜空とすきま風』

ひゅうひゅう

ひゅうひゅう

あたしのこころにすきま風

このすきまを埋めるモノはナニ?



男?

お金?

食べ物?

全部試してみたけど埋まらないよ



風に流されて夜空の雲が流れてく

雲の間には無数の星が輝いてた

あの星ならすきまを埋められるかも

あたしは見上げた星に願った



星に向かって手を伸ばしてみた

届くわけなんてない

そんなことは知ってる

ただ、手を伸ばすことが大切なんだ



今のあたしは蛍光灯のヒモにさえ

手が届かないかもしれないけれど

いつかはこころのすきまに

あの星が降ると信じてるよ



*********************************

【あとがき】
当初はもっと生々しい感情をぶつけた作品だったのですが、
手直ししたら、俺の作品らしからぬキラキラした詩になりました。
たまにはこんな詩もいいかなあ、なんて。


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