『君なき街』
未だに僕は君なき街で君の面影を探してしまう
キャンパスで、アーケード街で、そして駅前で
「ショウカ」しなくてはいけないと思う
消化ではなくて、昇華しなくては……
でも、今はまだクスリが手放せないよ
僕は半身を失われたような錯覚に囚われて
すれ違う人々に君の姿を重ねてみている
それがひどく滑稽かつ無礼であると知りながら
君を忘れられたらなんて想うこともあるけれど
君と過ごした日々は僕の血肉となって生きている
人はみな世界中に散らばっているパズルの1ピース
僕というピースに当てはまるのは君だけじゃない
君というピースに当てはまったのが僕だけじゃないように
4畳半の部屋じゃどんなカケラだって見つけられない
出かけよう!合うか合わないかを試していこう!
そう思えたらワクワクが止まらない
君を待っている人が、僕を待っている人が
世界中のどこかにきっといる
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