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作品名:ねぶの詩集3 作者:ねぶ

第6回   『質より量』/『夏の終わり』
『量より質』

ヒタヒタ、ヒタヒタ……

やがて来る死の運命に

気づかない振りをしながら

僕らは日々を過ごしてる



でも、落とし穴に落ちないように

足元を探りつつ進んでいたら

目の前の生きがいだって

うっかり見落としてしまう



もちろん人生の「量」は大切だけれど

きっと人生の「質」はもっと大事なんだ

長生きのためにやりたいこともできない

そんな人生じゃつまらないとは思わない?



酒飲んで、タバコ吸って、博打打って

旅行して、女抱いて、旨いモン食って

後は野となれ山となれ

それでも僕らの墓には花が咲くだろう



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『夏の終わり』

ヤケドしそうな陽に照らされて

今夏も猛暑がやってきた

たまの夕立だって焼け石に水

じーさんばーさんバッタバタ

どうにかしないと参っちんぐ



真夏の熱量を消費するかのように

北国だってねぶたに、竿灯、花笠だ

甲子園ではまさに熱闘の高校野球

帰省の人達を待つのは温かい故郷

とーちゃんかーちゃんバッタバタ



ふと気が付けば一雨ごとの秋の風

胸によぎるのは小さじ一杯のせつなさ




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