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作品名:ねぶの詩集3 作者:ねぶ

第49回   『星を見上げる人』
『星を見上げる人』

僕は夜空を見上げることが好きだ

僕の心の闇と夜の闇と溶け合う中で

一筋の光明を見出す作業は

地道だけれど、とてもワクワクするんだ

そして、それなしでは僕は生きられない



時には灰白い雲が押し寄せてきて

星がまったく見えなくなってしまう

そんなときには眺めることを止めて

湯気にまみれて温泉にでも入ろう

闇にも時には中和が必要だから



一人で眺めることも楽しいけれど

客観的な意見を話してくれる人が

そばにいてくれたらいいとも思う

星の数ほどの人のなかで

僕は見つけられるだろうか?



そして、今日も僕は空を見上げる

師走の風は身に染みることもある

それでもまたキミに出会う日まで



僕は……



********************************

【あとがき】
最近、沈鬱な作品が多かったので、メリハリをつける意味で、
きれいな作品を書いてみました。きれいなことを書いていますが、
通底する想いは普段とさほど変わっておりません。


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