『コントラスト』
小春日和の秋空を見上げれば
蒼く蒼く、海より蒼く澄んでいて
どうしようもなく哀しくなってくる
うつむいた僕の気持ちの奥をのぞけば
まるで暗い暗い底なし沼のようなのに
否応なく鮮明に浮きあがらせてしまうから
あんなにきれいな青空が
笑顔で僕を責めたてる
そんなことは妄想だって?
そんなことはわかってる
わかっているからもどかしい
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【あとがき】
具合の悪い日に、空が照っているともったいないと思いませんか? そうした考えがエスカレートしたのがこの作品です。 共感してもらえたらうれしいですが、できないほうがたぶん幸せ。 太陽と雲の調和、心と身体の調和はなんだか似ているように思ふ。
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