『ライブラ』
日が昇ってから目覚め
日が沈む前に目を閉じる
そんなことをしてはいられない
夜にしかできないこともあるのだから
日が照っているときにのみ活動し
雨が降っているときには家にこもる
そんなことができるわけがない
雨が降ろうがやることはあるのだから
泣きたいときには泣けばいい
怒りたいときには怒ればいい
喜びのみの表情はまるで能面のようで
それを礼賛する社会はジオラマだろう
目の前に左右のT字路があったならば
力を合わせて十字路に変えられたらいい
きっと灰色の空の下でも笑って歩いていける
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【あとがき】 二分論では何も語れない、そう思っています。 世の中は白黒だけじゃなくて、赤や青、緑、金や銀で満ちています。 それをあるがままに受け入れることが 社会においても個人においても必要だろうと思います。
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