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作品名:ねぶの詩集3 作者:ねぶ

第45回   『ライブラ』
『ライブラ』

日が昇ってから目覚め

日が沈む前に目を閉じる

そんなことをしてはいられない

夜にしかできないこともあるのだから



日が照っているときにのみ活動し

雨が降っているときには家にこもる

そんなことができるわけがない

雨が降ろうがやることはあるのだから



泣きたいときには泣けばいい

怒りたいときには怒ればいい

喜びのみの表情はまるで能面のようで

それを礼賛する社会はジオラマだろう



目の前に左右のT字路があったならば

力を合わせて十字路に変えられたらいい

きっと灰色の空の下でも笑って歩いていける



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【あとがき】
二分論では何も語れない、そう思っています。
世の中は白黒だけじゃなくて、赤や青、緑、金や銀で満ちています。
それをあるがままに受け入れることが
社会においても個人においても必要だろうと思います。


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