『明日の点灯』
かつての僕は、残り一本のタバコの火を見つめながら
このタバコが燃え尽きるのをただ見守るしかできない
そんな無力感に苛まれていた
でも、今はこのタバコの火を種火にして
もっと大きな炎を燃やそうと決めたんだ
できるだけ多くの人の目に留まるように……
炎を目にする人の目には灯が点っている
そして、それを見つめる僕の目にも灯はともっている
それがきっと僕という人間の生きている証
今は種火に過ぎなくても
そして、煌めくようなまばゆい光は放てないとしても
昨日より今日、今日より明日と明るさを増していける
だって、「明日」は「明るい日」と書くのだから
そんな些細な根拠が僕の明日を照らし出している
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【あとがき】 俺の生活にもやっと灯がともってきたように感じます。 長い長い闇をさまよっていましたが、ようやく、ですね。 思うようには進んで行けないけれど、やっていける気がします。
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