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作品名:ねぶの詩集3 作者:ねぶ

第4回   『明日の点灯』
『明日の点灯』

かつての僕は、残り一本のタバコの火を見つめながら

このタバコが燃え尽きるのをただ見守るしかできない

そんな無力感に苛まれていた



でも、今はこのタバコの火を種火にして

もっと大きな炎を燃やそうと決めたんだ

できるだけ多くの人の目に留まるように……



炎を目にする人の目には灯が点っている

そして、それを見つめる僕の目にも灯はともっている

それがきっと僕という人間の生きている証



今は種火に過ぎなくても

そして、煌めくようなまばゆい光は放てないとしても

昨日より今日、今日より明日と明るさを増していける



だって、「明日」は「明るい日」と書くのだから

そんな些細な根拠が僕の明日を照らし出している



*******************************

【あとがき】
俺の生活にもやっと灯がともってきたように感じます。
長い長い闇をさまよっていましたが、ようやく、ですね。
思うようには進んで行けないけれど、やっていける気がします。


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