『インスパイア』
きれいなものしか見たくない
薄皮一枚めくれば奇奇怪怪
そんなこととはつゆ知らず
盲目のフィルターをかければ
きっと脳内は地上の楽園
甘い言葉しか聴きたくない
言外の皮肉なんて理解もできない
行間なんて読めないから
美辞麗句やおだてに乗って
サルは木に登るどころか、宇宙を飛ぶ
クサいセリフには弱いけど
クサいものにはフタをする
フタの中で魑魅魍魎が増殖しても
忘れてしまえば関係ない
目の前の事実よりも妄想だけが真実
どんなに騙されたとしても悪くない
悪いのはアタシを騙したアイツなんだ
自己批判なんて辞書には載ってない
だから、新たな甘味処の前でレッツダンス！
反省するサルのことなんて知らないよ
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【あとがき】
タイトルの『インスパイア』というのは、
詩の本文とは関係ないのですが、
よそ様の日記に触発されて書いた詩なので、
このようなタイトルにしてみました。
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