『おもいで』
君との想い出が日々の暮らしの中に埋没していく
君の笑い顔もからかうような声もつないだ手のぬくもりも
くもりガラスに書いた「大好き」の言葉も今はもう見えない
少しさみしいけれど、悲しくはなくて、時計を見れば午前5時
僕らの過ごした日々は消えるわけじゃなくて、思い出せなくなるだけ
きっと君も僕も知らないところで、その日々は活き続けていくのだろう
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『半人前(0,5人前)』
3年前は半人前だった
一昨年も半人前だった
去年も半人前だった
そして、今も半人前である
傍から見れば大して変わらずに
年齢ばかりを重ねているのだろう
でも、春までには0,1を加算できそうだ
来年の秋には0,75人前になれる気がする
それまでキミに待っていてくれなんて言えないけれど
キミがたまたま待っていられたなら迎えに行こう
その気持ちだけは今だって3人前と言えるから
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