『バラ色のフィルター』
ラブホテルに行ってムチ打って
相手が喜べばSM、泣けばDV
同じ行為だって、受け手次第で呼び名も変わるもの
それならば、つらいことさえ喜びへと変わるフィルター
そんな魔法のアイテムがどこかにあるはずなんだ
それさえあれば、世の中はきっとバラ色に違いない
でも、どうやらそのフィルターは非売品らしい
フィルターを生み出す軌跡を歩んだ者だけが入手可能
生み出す軌跡にもマニュアルなんてない
それでも、僕は目の前の黒いカーテンを引き裂きたいし
フィルターを求めて四苦八苦、七転八倒の日々なんです
この日々がフィルター入手へつながっているかなど知る由もないけれど
明日、明後日、明々後日には手に入ると信じながら、ただ毎日をもがいている
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【あとがき】 この詩ほど、今の俺はもがいているわけではないけれど、 どこか空しさを抱えて生きています。誰もがそうなのかな?
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