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作品名:ねぶの詩集3 作者:ねぶ

第15回   『バラ色のフィルター』
『バラ色のフィルター』

ラブホテルに行ってムチ打って

相手が喜べばSM、泣けばDV

同じ行為だって、受け手次第で呼び名も変わるもの



それならば、つらいことさえ喜びへと変わるフィルター

そんな魔法のアイテムがどこかにあるはずなんだ

それさえあれば、世の中はきっとバラ色に違いない



でも、どうやらそのフィルターは非売品らしい

フィルターを生み出す軌跡を歩んだ者だけが入手可能

生み出す軌跡にもマニュアルなんてない



それでも、僕は目の前の黒いカーテンを引き裂きたいし

フィルターを求めて四苦八苦、七転八倒の日々なんです

この日々がフィルター入手へつながっているかなど知る由もないけれど

明日、明後日、明々後日には手に入ると信じながら、ただ毎日をもがいている



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【あとがき】
この詩ほど、今の俺はもがいているわけではないけれど、
どこか空しさを抱えて生きています。誰もがそうなのかな?



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