『誰にも言えない』
まるでゲロのような感情が僕の中に沈殿している
でも、僕はそれを吐き出したりなんてできないよ
吐き出したとしても何も解決しないと諦めているから
それで僕は一時のカタルシスを得られるかもしれない
一方で、ゲロみたいなものをかけられた方はたまらない
それにゲロみたいな感情を吐き出すなんて恥ずかしい
もはや市販の胃腸薬を飲んで治るような感情ではなく
麻酔をうたれて、手術で取り除くべきなのかもしれない
ゲロなんて生易しい感情ではなく、きっともっとひどい
駄々っこみたいに泣き叫べたらどんなに幸せだろうか
そんな相手はいないし、そんな真似もできやしない
せめて声にならない嗚咽を蚊のなくように漏らしたい
ホントはそれが喉元まで出かかっているんだよ
でも、今までだって無理やり胃の中へ押し戻して
喉元過ぎればいつしか不快感も薄まっていった
そんな日々をいったいどれだけ繰り返してきただろう
今はやり場のない感情 それを消化していく日常
他人が僕を諦めたとしても、僕を僕を諦めてはいない
(2011年4月27日作)
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