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作品名:ねぶの詩集3 作者:ねぶ

第12回   『輪郭』/『喫煙レジスタンス』
『輪郭』

生きがいが何かと知らぬまま

未だに僕はうつせみの日々

鏡に映る僕の姿はぼやけて見えるんだ



いったい僕はどこに向かっているのだろうか?

こんな歩みで僕の明日は逃げないだろうか?

想いを巡らすたびに不安は募る

それでも否応なしに進むしかない



たとえ明後日を売り払ったとしても

今日とは違う明日を手に入れたい

きっと明日には僕の輪郭があると信じながら



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『喫煙レジスタンス』

どこもかしこも禁煙!禁煙!

近頃では喫煙者は犯罪者扱い

たとえるなら「公衆健康阻害犯」



健康の名のもとに行われるのはヒステリックな弾圧

建前のウラに見え隠れするのは歪んだファシズム

ニコチンまみれの黒い肺まで白く染め上げようとする



きっと黒色が消滅したとしても

次には灰色が弾圧されるのだろう

自身の穢れに気づかないままで



隠れキリシタンになるなんて御免だ

すべてが白く染め上げられる前に

反撃の紫煙をたゆませよう

そうさ、僕らはレジスタンス



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【あとがき】
「分煙」と言われたら納得もできますが、
有無を言わさぬ禁煙というのは納得できません。
禁煙に限らず、昨今は全体主義的な動きが多いような……?


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