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作品名:ねぶの詩集3 作者:ねぶ

第113回   『How much is the price of your life?』
『How much is the price of your life?』

「人間一人の命は地球よりも重い」

昔のエラい作家さんの言葉である

「ヒト」の命の重さは平等かもしれない

ホモサピエンスが一匹死んだだけだ

だが、「人間」の命の重さは不平等



若者と高齢者では命の重さが違う

これから稼ぐであろうカネが違うから

東大生と中卒でも違うのだろう

大臣と会社員でも違うのだろう

善し悪しではなく、それが現実



カネがあれば最先端医療で救われる命がある

一方で、食べるものさえなく失われる命がある

明るい明日を夢見ながら絶ち切られる命がある

夢見ることさえできずに絶たせられる命がある

好き嫌いではなく、それも現実



ゴミほどの価値もない命がある

コンビニで売っている価値の命がある

高級百貨店で売られる価値の命がある

お金で買えない価値の命もある

第三者の立場から見たならば



オバマ米大統領と俺のばあちゃん

オバマのほうがずっと若い

オバマには強大な権力もある

亡くなればオバマを惜しむ涙でダムを作れるだろう

でも、俺にはばあちゃんの命のほうが遥かに大事



裁判所や保険会社が値をつけない命

自分自身でさえも無価値だと感じる命

でも、あなたの命はあなただけのものじゃない

あなたの周りの人にとってはかけがえのない命

あなたの命の処理には周囲の人間の許可が要る



命の価値は不平等

知らない誰かの命は僕にとってはどうでもいい

でも、知っているあなたの命は僕に必要なんだ







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