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作品名:ねぶの詩集3 作者:ねぶ

第11回   『なんにもない』/『脳内写真』
『なんにもない』

職安行っても職がない

都会へ行くにも金がない

進めぬ自分はろくでもない

愚痴を言ったらキリがない

それでも未来を決して諦めない



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『脳内写真』

僕の頭の中にある数枚の写真

その写真の僕はとても満ち足りている風だ

現実の僕が持っていないものをいくつも持っている

家を持ち、車を持ち、家庭を持ち、確固とした社会的地位がある



それにひきかえ、現実の僕はなんと情けない姿

「普通の」人が持っているものをほとんど持っていない

今まで何をしてきたのだ?と小一時間問い詰められそうだ

そんな質問に対して、僕には自信を持って反論する術がない



そう、僕に足りないのは自信なんだろう

持たざるがゆえのネガティヴ・コンプレックス



それなら答えは簡単だ

写真にあるものを1つずつ手に入れていこう

1つ手に入れる度に、きっと僕は僕に自信を持てる

今の僕に必要なのは、そのためのロードマップに違いない



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