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作品名:ねぶの詩集3 作者:ねぶ

第107回   『くせえよ』
『くせえよ』

くせえ くせえ めんどくせえ

カネという名のシャブがなければ

どんなことさえできはしない

身を売り 知を売り 恥を売る

カネのためなら売るしかない



くせえ くせえ うさんくせえ

作り笑顔のカルトの勧誘

ウマい話のセールスマン

上っ面なら隠せても

漂うにおいはごまかせない



くせえ くせえ キナくせえ

美辞麗句ばかりの政治屋ども

恋しか歌わぬミュージシャン

美辞麗句でメシが食えるかよ

良い恋ばかりが恋じゃない



「くさいものにはフタをしろ」と言うけれど

無くなるわけじゃなく、においが増すかも?

たとえにおわなくても全然落ちつかねえよ

部屋にいたゴキブリを始末しそこねて

その部屋で朝までぐっすり眠れるかい?



「見えない」ことは「無い」んじゃない

「におわない」ことも「無い」んじゃない

「感じない」だけで確かに「在る」のだから

ウマく処理をするか、捨ててしまうしかない

さて、プンプンにおうコレをどうしようか……


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