『指先に』
ああ、しんどいなあ
ああ、かなしいなあ
目指す夢なんて見当たらない
そんな風に思っていると自然と頭が垂れてくる
でも、下を向いていても夢なんて転がってない
目指すべきものはいつだって上にあるんだよ
全身を伸ばして、ジャンプしたその指先にある
届きそうで、決して届かないそんな場所にある
見上れば目に映るから、簡単には諦められない
目の前ににんじんをぶら下げられた馬のように
夢に向かって走りつづけるのだろう
いつだってハラペコな僕らは
夢に向かって今日もわずかに
そして、確かに近づいている
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【あとがき】 今回からまた新たなシリーズを始めました。 長期連載を予定しておりますので 末永いご愛読をよろしくお願いします。
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