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作品名:Want To Be ... 作者:けいけい

第4回   始まりは、終わり???
始まりは、終わり???
『おはようございます』
『おはよう。あれ?夢咲さんなんかいいことでもあった?』
『えっ?わかります??さっき彼氏ができました!』
『え〜!いなかったの?いつも、食べにきてくれる人は、彼氏じゃなかったの?彼氏だと思ってた』
『会社の人ですよ。バイトしてることを知ってる会社の先輩で、彼氏じゃないですよ』
『そうなんだ。でも、よかったね。夢咲さんに彼氏がいなかったとはね・・・。いるとばっかり思ってたから、意外だったな〜』
『何が意外なんですか?』
『可愛くて、いい女だったら、彼氏がいても当然とか思いますけど、ゆうですよ!平凡だし、、、いるわけないじゃないですか!今日、できましたけど!』
『幸せそうで何よりです(笑)さて、ラストの人達もきたから、上がるよ。お疲れ様でした』
『お疲れ様でした』
早く、バイト終わらせて、誠さんと電話やメールできたらいいな!なんて、みんなと話ながら、そんなことばっかり考えてたんだ!
ラストまで後、3.5時間。お客さんがこなければ、後2時間半で閉店なんだけどな〜。ゆうがバイトしてるところは、23:30オーダーストップの24:00閉店の天ぷらやで天勝(てんしょう)っていうんだ!
ゆうは、会社との掛けもちだから、ラスト用員なの。大体、20:00からラストまで入るようになってるんだ。たまに21時とかからもあるの。
今日は、21時から24時30分までのシフトになってるんだけど、終る時間は、お客さん次第になるんだ。オーダーストップの時点でお客さんがいなければ、閉店する!一応、24時が閉店時間になってるから、遅くても、24時15分くらいには、閉店してるの!
後は、明日のオープンにむけての準備とか、掃除とか、在庫確認とかをしなきゃいけないんだ。ホール側と、キッチン側と二つに分かれていて、ゆうは、ホール側をしてるんだ!
店長からは、ゆうの笑顔がすごくいいっていつも褒められてます!
綺麗さや可愛さがない分、笑顔の接客でフォローしてるんだもん!笑顔がとりえだし!
ホールもキッチンもラストは、2人ずつ。今日、一緒にラストをしてる人と入るときは、早く終われるんだな〜!お客さんが遅くまでいても、終る時間は、結構早い!
相性がいいっていうのもあるかもしれないけど、作業がしやすいの。
担当を決めてしてるんだけど、要領がいいから、いつのまにか、いつもすることなくなってしまって、談話の時間が結構あるの!
一海(かずみ)ちゃんっていいうんだけど、ゆうは、海ちゃんって呼んでる!
海ちゃんもゆうのことゆうちゃんって呼んでるんだ!
この2人のラストの時は、早いよね〜!ってよく言われるんだよ。だからといって、何か抜けがあるわけではないよ!ちゃんとしてくれてるから、助かるって言われてるし!
朝の開店準備がしやすいんだって朝の人達はいってるらしい!これができてないとかあれができてないとか、ちゃんとしてないって言われるの嫌だし、そんなできないとか言われると悔しくなるし、イライラってくるから、言われないようにっていつも完璧にってお互いにチェックしあいながら、作業してるんだ!
流れもつかめてるし、海ちゃんとラストの時は、早いから、談話の時間もあるし、結構、このバイトも楽しいなって思ってるんだ!
今日が海ちゃんとラストでよかったな〜!
早く終われそうだし!そしたら、電話できるかな?メールかな?う〜ん!楽しみ!
『うみちゃん、パソコン、今できるとこまで締めてくるね』
『うん!お願い。こっちは、帳票、計算しとくよ』
『よろしく!パソコン締めたら、金庫あけてお金だしてくるね!』
『うん!』
こんな感じで進めれるのは、海ちゃんとラストの時だけなんだよな〜!
他の人がラストの時は、パソコン締めにいっても、帳票とかしめててくれるわけでもなく、ぼーっとみんなしてるし、、、
まぁ今日は、海ちゃんとだし、早く終われるだろうから、そんな嫌なことは、忘れようっと!
今日は、今を頑張らないとね!!

パソコンの締め作業をできるとこまでして、金庫を開けてたら、携帯のメール音がなったの。
誰からかな?って思いながら、メールを開いてみたんだ。
そしたら、前の彼氏から、、、
しかも、内容がひどい。。。
『バイトに入る連絡もせず、よか身分やな!今まで俺がお前にどれだけのことをしてやってきたのか、わかっているのか!!どれだけ、金使ってるかわかるか?お前は、自分のことばかりで、たいがいにせろ!殺すぞ!俺を敵に回したらどがんなるかわかるやろうが!』
はぁ?もう、関係ないのに!どうして、そんなこといわれなきゃいけないの?むかつく!
ゆうは、あの人に飼われてるわけじゃないのに!
ゆうは、ゆうの人生があるのに!しかも、何で、急にそんなこといれてくるわけ?
ふざけてる!むかつく!今日は、いい日だったのに!
苛立ちばかりがどんどんふくれていく!でも、ここで、挑発的なメールをうったら、余計にせからしくなる。どう返したらいいんだろう。返さなかったら、返さなかったりで、次々にメールが入ってくる、、、何か反応しなきゃいけないんだけど、、、とりあえず、バイト早く終わらせてどうするか決めるようにしよう・・・。

『オーダーストップです。追加オーダーはありません。ノーゲストなので、このまま閉店します。お疲れ様でした』
『お疲れ様でした。海ちゃん、レジ締めお願い!それ以外してしまうから!』
『うん!レジある程度締めてるから、10分もかからないよ!ゆうちゃんは?』
『こっちもそんなにかからない!お客さんいなかったから、掃除機もかけてしまったし、各テーブルのチェックも終ってる!廃棄の確認ともれがないかのチェックだけだから、10分かからないよ』
『了解!同時に終るね!急いで終らせて、パソコン処理に入ろうね』
『うん!その方向でよろしく!』

は〜!やっと終った!今の時間は24時!結構早かった!キッチンも早く終わったから、今日は、もう終了!は〜。。。今から、ゆうは、どうしよう。。。なんだかもう、飲みたい気分。。。
ドクターストップかかったままなんだけど、、、飲みたいよ・・・。ゆうどうしていいのかわからないんだもん。
誠さん。。。今日、誠さんと付き合えるようになってすごく嬉しかったの。でもその幸せをメール1つで、消されちゃった。。。どうしたらいいんだろう。。。
誠さんに電話してみよう。ゆう1人でいるの怖い。。。

プルルルルル・・・プルルルル・・・
誠さんの携帯鳴らすけど、誠さんは、出ない。寝てるのかな?今日一日ずっと運転してたし。
疲れてるよね。普通の人なら、24時回ったら、就寝につくよね、、、
ゆうが普通の生活じゃないから、この時間に平気で起きていれるだけなんだよね・・・。
ゆうって、あの人がいうように、自分勝手だな。本当に今実感してしまった。

帰りの車の中、ずっと、ゆうがしてきてたことを考えてた。
ゆうは、あの人に何かを与えることをできたのだろうか?ゆうは、あの人がいうように確かによくしてもらった。沢山のものももらった。貢がせたといったほうがいいのかな・・・・。でもいいわけをすれば、ゆうは、欲しいなんていってないよ。欲しいものがあったとしても、ちゃんと自分で買うっていってたんだよ。でも、あの人は、ゆうにお金を出させてくれなかったんだ。そして、あの人は、ゆうに使わせたいからって沢山の物をくれた。その物だって、決して安易に買えるものじゃないことくらいゆうだって、分かってる。
名のあるブランドメーカーだから、何十万とする高価なものもあることくらい、分かってる。
今までに1つだけじゃなく、いくつももらってきた。断わることをすれば怒られる・・・。ゆうは、あの人がいうように、結果的には、沢山のことをしてもらってる。。。
経緯はどうであれ、結果は、同じなんだ。
自分で巻いた種だよね。自分で巻いた種は、自分で処理しなきゃいけないよね。あの人も傷つけたらいけないのかな?今までのことを考えるなら、返していかなきゃいけない恩が沢山あるよね。
ゆうばかりがいい思いをしてきてるんだもん。
ゆうは、これから、どう、動いて、どう行動していったらいいの?分からないことばかりで、どうしていいのか分からなくて、どんな答えをだしたらいいのかな?
ゆうは、これから誠さんと幸せを沢山感じていきたいって幸せな時間をいっぱいつくりたって、そればかり考えていて、あの人のことなんかこれっぽっちもかんがえていなかった。
もうあの人とは、去年で終ってたから。。。ゆうの中では終っていても、あの人の中では、終ってなかったんだね。
自分のことしか考えていないから、矛盾してしまったんだよね・・・。
ゆうとあの人の受け取り方をも違ったんだね。
誠さんと一緒にいたいよ。でも、今のゆうをみたら、誠さんと一緒にいることなんてできなくなるよね・・・。
どうしたらいいの?ゆうは誠さんが大好きなんだ。今、ゆうの心にいるのは、誠さんなんだ。
あの人ではないの。

『1人でもいいから、飲みにいこう・・・』
そう、つぶやきながら、ちょっとした知り合いが経営しているバーに入った。
『あ〜!ゆうちゃん。いらっしゃい!』
『こんばんは。1人ですがいいですか?ちょっと、飲みたくて』
『いいよいいよ!!1人でもいいよ!カウンターでいい?』
『はい。カウンターでいいですよ!カウンターに座るの好きだし。川崎くんは?』
『ごめんね。今日、休みなのよ。仲間でのみにいってて。今日は、もう、出勤しないよ。私じゃダメ?』
『全然OKですよ!ママで歓迎ですよ!』
『本当?ありがとう!ゆうちゃん、何かテンション低いよ!この前みたいな元気はどこいったのかな?』
『う・・・ん。ちょっと、考え事がね。。。答えが見つからないんですよ』
『あら・・・。私でよければ話きくよ』
『ありがとうございます。ちょっと待ってくださいね。とりあえず、メールを返信しないといけないのがあって。。。』
『彼氏?くるの?』
『彼氏じゃないですよ!それに、彼氏は、今日出来ましたよ!きっと、今ごろは、ベットの中で夢見てるころですよ。連絡つかなかったし・・・』
『そうなの?あっ!ゆうちゃん何か飲み物つくるね!甘めがいいのかな?』
『はい、濃くお願いします。めちゃのみたい気分だし・・・』
そう答えて、携帯を開いた。
あの人からのメールを再度開いてみる。
何度読んでも、このメールを見るのは、つらいな・・・。でも、覚悟を決めないと。
メール返信しよう。今、思ってることを言おう。機嫌とってもどうしようもないし、解決なんてしないよね。ちゃんと、終らせないと!誠さんを裏切りたくないんだ。
当たり障りなくって最初は思ってたけど、そんなこと考えてたらいけない。何もかも失うことになるもん。
『ごめんなさい。いままで沢山のことをしてもらってきた。お金だって、沢山使わせてしまったし、物だって沢山もらった。今の部屋を借りるときも手伝ってもらったよね。ゆうは、いつもしてもらうばかりで何も返せていない。本当にごめんなさい。ゆうは、ゆうなりに考えました。ゆうがしてきたことは、本来、いけないことで、家庭を壊すこととにもつながる。冬真くんや麻奈ちゃんのことを考えたら、ゆうのしてきたことがどれだけひどいことなのかよくわかります。裕未ちゃんも産まれたのにね。本当にごめんなさい。これからは、家族の元へ戻って、子供達を寂しがらせないで下さい。今まで本当にありがとうございました。ゆうがいえることじゃないけど、もう、同じことは、繰り返さないで下さい。ゆうを最後にして下さい。さようなら』
何て返事が入ってくるのか分からない。でも、ちゃんと、後に残る形でメールを送ったよね。
本当にこれで終わり。
これから、誠さんと楽しく、過ごしていける!嬉しいし、楽しみなんだけど、、、
何だろう、、、この変な気持ち・・・。あの人への申し訳ない気持ちを考えたら、自分だけ幸せ感じていいのだろうか?あの人は、いつもゆうのことを常に考えていた。ゆうを中心に生活していた。ひとり暮らしを始めてすぐのころは、寂しいだろうからって、よく着てくれていた。色んな理由をつけて、きてくれていた・・・。
それを考えると胸が痛い・・・。ゆうすごくひどい奴だって改めて思う・・・。
こんなにひどい奴なのに、誠さんは、一緒にいてくれるのだろうか?自分のしてきたことだけど、誠さんと一緒にいたいんだもん。誠さんがこのことをしったら、どうなる?
やっぱり、ゆうとは、付き合えないっていって、断られるのかな?
今日、付き合えるようになったばかりなのに。。。もう、終わり?
神様どうか、お願いします。これから、ゆうは、いっぱい努力していくから、何にでもちゃんと取り組んでいくから!悪いことなんてもうしないから。。。
お願いします。どうか、ゆうから、誠さんをとらないで下さい。

プルルルルル・・・プルルルルル・・・
あっ!誠さんから電話だ!ゆう、バイト終ってから、誠さんに電話したから誠さんかけてきてくれたんだよね。どうしよう。出ないわけにもいかないし、ゆう、お酒のんでるし、どうしよう。
『もしもし〜誠さん。起きちゃった?』
『ごめんね。あれから家に帰って、いつの間にか寝てしまってたよ。ゆう、周りうるさい』
『ごめん。外にでるから、ちょっと、まって』
『は?ゆう、どこにおると?』
『・・・飲んでた』
『バイトの後そのまま?』
『うん。知り合いの店にきた。嫌なことあって、どうしても飲みたくなって、、、誠さんにつきあってほしかったけど、疲れてたみたいだし。。。』
『飲むのは、いいけど、帰りはどうすると?』
『そのまま帰るか、歩いてかえるかしなきゃいけない。。。誠さんに迎えにきてほしいけど。。。』
『そのままって!?車で帰るつもりやった?』
『うん。近いから、大丈夫かなって思って。。。』
『飲酒運転は、ダメ!どこにおると?』
『街中・・・飲み屋街だよ』
『何て言う店?』
『ビート・・・きてくれるの?』
『ゆう、結構、飲んでるでしょ?』
『濃くつくってもらった、カクテルを5杯とワインのんだ』
『心配だから、迎えにくるよ』
『ごめんなさい』
『準備してでてくるから、まだ掛かるよ。今3時前には、着くから。なんとなく、場所分かったから、近くまできたら、連絡する。それまで、飲みすぎない程度にのみよかんね』
『はい。ありがとう。たまたまだけど、高校の時の後輩がいたから、一緒にのみよく。迷惑かけて、ごめんね』
『うん。いいよ。とりあえず、来るから!何かあったんだろうから、仕方ないでしょ?』

『ママ、彼氏迎えにきてくれるって・・・。』
『あらっ!よかったやん』
『そうだけど、、、どうしよう』
『そうね、もう、ゆうちゃんは、一生懸命頑張ってるから、あまり落ち込まないで!元彼がおかしいの!ゆうちゃんは、今の彼氏といたいんでしょ?』
『うん。誠さん大好き!』
『それなら、いいじゃないの。元彼は、ゆうちゃんを自分のものにしとくことができなくなったけど、自分の管理下においておきたかったんよ。自分から離れないように必死になってるんだと思うよ。でも、それじゃ、ゆうちゃんは、幸せになれないでしょ!それに、元彼には、ちゃんと、待っているものがあるでしょ。家庭も子供も待ってるでしょ。だから、これでいいんだよ!ゆうちゃんが気にすることないから!大丈夫!』
『ママがそういってくれて、嬉しいな!ありがとう!ゆう、誠さんと知り合って、まだ間もないけど、すごく、幸せなんだ!誠さん大好きだし!これからずっと一緒にいれたら、いいなって思ってるもん』
『うん。それなら、それでいいじゃない。今まで頑張ったんだからこれからは、幸せでいなさいね。今日も迎えにきてくれるんでしょ!いいじゃない!』
『あ〜い!!』

プルルルルルル・・・・プルルルルルル・・・
『お迎えがきた!ママ帰るね!』
『お見送りするよ』

『ゆう、大丈夫?』
『気持ち悪い・・・。吐きそう』
『ここで吐いたらダメだよ。道外れるからそれまで我慢して』
『気持ち悪いよ・・・。最後にはしゃいで歌ったのがきいたみたい、、、』
『飲みすぎないようにって言ったのに』
『だって、高校の時の後輩がきて、久しぶりで一緒に飲んでしまったの。すごく、盛り上がってかなり、テンション上がった』
『分かったから、シート倒していいから、横になっときなさい。そのまま家にいい?』
『いや・・・。まだ、帰らない』
『そしたら、どこいくの?気持ち悪いとやろう?』
『家には、帰りたくない』
『だから、これから、どうするの?家が嫌っていうなら、どこにいくとよ?』
『このままドライブする』
『ドライブするのは、いいけど、ゆう酔ってるでしょ?大丈夫なの?』
『大丈夫。気持ち悪いだけだから』
『気持ち悪いんなら、大丈夫じゃないでしょ?』
『・・・・・・・』
『ゆう・・・?』
『まだ、帰りたくない』
『それは分かったから、ずっと、このまま走ってても気持ち悪いだけだろうから、どっかに止めるよ』
『はい・・・』
それから、30分くらいして、車がとまった。どこだろう?真っ暗でわからいよ。
『誠さん、ここどこ?』
『ん?ここは、俺が行ってる会社の駐車場』
『誠さんの会社?』
『うん。そうだよ』
『誠さん、、、ごめん』
『ん?今更でしょ??いいよ。気にしないで。そのうち、俺がこうなるかもしれないし』
『これ以上、迷惑かけたらダメだね』
『ゆう、ここから、1人で平気だから!ちゃんと帰れるよ』
そういいながら、車から降りようとしたら誠さんから腕つかまれた。
『危ないやろう!ちゃんと送るから』
『だって、ゆうが勝手に飲んでつぶれて誠さんを振り回してしまってるもん』
『それでも、1人帰らせるわけには、いかないよ。ちゃんと家まで送るから』
『ここからだと、誠さんの家まで近いんでしょ?だったら、申し訳ないからいいよ!自分で帰れるよ』
ガチャ。そういって助手席のドアあけたの
ガチャ。運転席のドアがあいて、誠さんすぐ車から降りてゆうを追いかけて捕まえた。
『車にのって!ふらついてるし、危ない。お願いだから言うこときいて』
ゆうは、そのまま、また車に乗せられた。
『誠さん?どうしてここまで心配してくれるの?ゆうは、大丈夫だよ』
『もういいから、家に送るよ』
『はい。ごめんなさい・・・』

『ゆう、着いたよ。歩ける?』
『うん。大丈夫。でも、もう少し一緒にいてほしい』
『すぐには、帰らないから。ゆうが落ち着くまでいるよ』
『ありがとう』
誠さんが、初めてゆうの家に入った。ちゃんと片付けておけばよかった・・・。
こんなに散らかしたままだし、今更、どうすることもできないから、、、仕方ないしね、
今度からは、ちゃんと豆に掃除して、片付けをするようにしようっと!
『ゆう、このままいいと?楽にしてたがよくない?』
『うん。パジャマに着替えてくる』

『ゆう、もうすぐしたら、帰るよ。また明日会おうか?』
『うん。でも、もう少しこのままいて』
誠さんがそばにいてくれるだけでゆうは落ちつける。今日は、1人でいることできない気分だったの。誠さん、迷惑かけて、ごめんね。
『誠さん、ぎゅーってして・・・』
誠さんの腕の中は、あったかくて、居心地がいい。このまま時間が止まってしまえばいいのに。
そしたら、何も考えなくて、すむよね。落ち着いたままゆうは、ずっといれるよね。
安心しきってしまったゆうは、このまま眠りに就いてしまったの。

ピーンポーン・・・ピーンポーン・・・ピーンポーン・・・
プルルルルル・・・プルルルルルル・・・
家の呼び出し音と携帯が同時に鳴り出す。しかも鳴り止まない。
うるさい。しつこい。一体誰よ!?
『ゆう、誰かきてる』
『誠さん、ごめん。ゆうそのまま寝ちゃったから、帰れなかったんだよね。ごめんなさい』
『いや、もう、それは、いいから。さっきから、呼び出し音と携帯なり続けてる』
『ごめん。そのままにしてて。そのうちあきらめるはずだから』
あの人だ・・・。どうしよう。昨日は、あれから、連絡なかったから、もう大丈夫だと思ってたし、今日は、日曜日だから、くるはずないって思ってたのに。
今、ここのカギあけることもできない。
幸いにして、チェーンかけてたことが何より救われた。合鍵まだ返してもらってなかったから、鍵あけようとしてるもん。でも、鍵開けれても、チェーンがあるから、これ以上は、どうすることも出きずにいる。
玄関がダメなら、裏に回ってるけどカーテン閉めてるから、中が全く見えてないみたい!
いつまでいるんだろう・・・。
『あけんか!聞こえてるやろうが!はよ開けろ!わからんとか!』
大声まで張り上げ始めた。今何時だと思ってるの?
まだ、朝の6時半だよ・・・。
近所迷惑にもなってる・・・。
『おい!聞こえとるやろうが!またすぐ戻ってくるからな!準備しとけよ。開けろよ』
30分くらい、ずっと、家のチャイムと携帯を鳴らしつづけ、叫び続け、そして、家の周りを回ってた。

『ねぇ、ゆう、俺には話せないこと?』
『・・・前の人・・・』
『終ってなかったの?』
『ううん。終ってたはず。ゆうは、そう思ってた。ごめんなさい』
『でもきっと、また来るよ。どうする?俺も急で話が分からないよ。ちゃんと話してくれない?』
『うん。誠さんまで巻き込んでごめんなさい。前の人は、奥さんも子供もいたの。離婚するって絶対するからっていってもらってて、ゆうは、それを信じて、待ってた。でも、去年、子供達から、早く帰ってきて。お父さんと遊びたいって言われて、ゆうに、その話をしてきたの。それで、もう、終わりにしようって終わりにしてた』
『でも、あの人の中じゃ、終ってないよね?ゆうの中では、終っててもまだ、こうやってくるくらいだから、まだ続いてるって思ってるんじゃないの?』
『そうだと思う。昨日、バイト中にメールが入ってきてたんだ。そこで再度ちゃんと言ったけど、何も連絡なかったから、もう大丈夫だと思ってたの』
『今日、くることわかってて、俺をよんだ?』
『違う。信じてもらえないかもしれないけど、今日は、絶対にこないと思ってたよ。家庭持ちだから、日曜日に家から出れるはずないっておもってたもん。着たから、ゆうもびっくりしてるし、まさかこんなになるとは思っていなかったの』
『ふ〜ん。まーもう、関わってしまってるから、これからどうするかを考えよう。戻ってくるっていってたから、来るのは確かでしょ』
『うん。ごめんなさい』
『どうしようかね。もう、一回中にいれて話すしかないとやないかな?』
『そうかもしれないけど、まったく話はきいてもらえないと思う』
『何歳なの?』
『誠さんより2つ上』
『いい大人やろう。家庭もあるとやけん、いつまでもこうやっていけないっていうのは分かってるだろうし。。。』
『確かにそうかもしれないんだけど、反抗したら怖い』
『俺が言うよ』
『いいの?色々言われるかもしれないよ』
『うん。仕方ないでしょ。ここまできてるんだから。それに、このままやったら、俺もイヤだし』
『ありがとう』
『でも、先に話しててほしかったな』
『ごめんなさい。いえなかった』
『それは分かるけど、ちゃんと解決してからゆうと付き合いたいし』
『ごめんなさい』

ピーンポーン・・・
『おらー!開けろ!聞こえてるやろうが!』
『ゆう、もう、開けたがよくないか?ずっと、開けるまでいると思うよ』
『うん。ごめんなさい』
『うん。もういいから。早くあけておいで』

ガチャ
バチっ!ガタっ!ドドン・・・
次から次にあの人の手が飛んでくる。痛い。もうこれ以上、たたかないでよ。
もう、立っていることすらできずにいる。
『ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・』
もう、言葉にすらならない。痛みに耐えることすらできなくて、次々にとんでくる手をゆうの顔で受け止めることしかできていない。
『おらー!男のおろうが。でてこんか!』
『誠さんは関係ないから。止めて』
『関係ない!おまえにじゃなくて、男に話のあるとやろうが!』
『誠さんは、何も知らないの。お願い』
『うるさい!おまえは、だまっとけ!』
そういって、またたたかれる。
『なんですか?』
そういいながら、誠さんは、ゆうをかばってくれてる。誠さんの目の前でこんなにもたたかれ、ゆうは、立っていることすら出来なくなって、そして、涙で一杯になってる。
『あなたは、奥さんも子供もいるんでしょ!いいかげんにしたらどうなんですか?浮気してどうするんですか?』
誠さん・・・。ごめんね。本当にごめんなさい。
『はぁ?おまえには関係ない。何でゆうをかばうとや?おまえに色々言われる筋合いはない!お前は、ゆうの男か?こいつは、おいの女ぞ。それに、こいつは、俺に金も借りてるとぞ』
『続いてるなんて思っていませんでた。昨日、ちゃんと返事もらったんですよ。お金を借りてることは、さっき聞きました』
『ゆう、お前、こいつと付き合いたいとか?』
『うん。誠さんと一緒にいたい』
『お前は、ゆうを守れるとか?俺は、ゆうを大事に思ってきたし、今も大切。大事な女なんよ。お前がちゃんと、ゆうを守っていくと約束できるか?泣かせたりしないと約束できるか?』
『俺がゆうを守りますよ』
『ゆう、お前は、それでいいとか?こいつと一緒におるとやな?』
『ゆうは、誠さんと一緒にいたいよ』
『分かった。これで、本当に終わり。おい、男、名前は?』
『川島誠です』
『川島くんね。こいつには、どうしても幸せになってほしいと願ってる。付き合うからには、真剣に、本気で付き合ってくれないと、俺は許せない。一生、大事にしてやってくれ。でも、貸してる金は、返してもらうよ。こいつが払えなければ、お前が代わりに立て替えてやれ』
『大切にしますよ。お金は、準備しますよ』
『頼むよ』
そういって、あの人は、合鍵を誠さんに手渡しした。
『ゆう、よかったな。今度は、幸せになれよ』
『こうちゃん。。。ごめんなさい』
『川島くん、ゆうと少しだけ、話をさせてもらえない?』
『分かりました。俺は、外にいます』
『誠さん・・・』
『ん?大丈夫。外にいるだけだから』
『ごめんな。すぐ終るから』
『いえ。ちゃんと、終らせてからじゃないと、俺も嫌ですから』
そういって、誠さんは、部屋からでていった。
『ゆう、痛かったやろう?ごめんな。でも、これで本当に終わりやな』
『うん。ごめんなさい』
『昨日、あんなメールした後やけん、俺がくると思わなかった?』
『休日だから、こないと思ってた。ごめんなさい』
『もう、よかよ。ゆうが幸せになってくれるんなら、それでいいから。でも、忘れるなよ。俺は、ゆうのこと応援してるし、これ以上に愛する人もいないし、お前が全てやったから。本当は、俺がお前を幸せにしたかった。でも、できないから、川島くんに幸せにしてもらえよ』
『はい。もう、誠さんもいなくなるかと思った』
『普通の男なら、逃げ出してただろうな。でも、川島くんは、それでも、ゆうを守ると俺に言い切った。だから、鍵も渡した。彼になら、任せていいと思ったんよ』
『はい。こうちゃん、本当にありがとうございました。そして、本当に本当にごめんなさい』
『そしたら、俺は、行く。川島くんと仲良くせろよ。もう、泣くなよ』

『ゆう、大丈夫?もう、何もされんかった?』
『誠さん・・・。ごめんなさい』
『うん。もう、ちゃんと終ったとやろう?』
『うん。もう、本当に本当に、ちゃんと終った。ごめんなさい』
『ゆう、銀行いこうか?一揆に返すといっても、準備できないやろう?』
『誠さんにまで、迷惑掛けてしまってごめんなさい』
『もう、ここまで、足つっこんだんだから、ちゃんと片付けていこう』
『ありがとう。誠さん、いなくなるかと思った』
『ん?おれは、ゆうを守っていきたいと思ったんだよ』
誠さんのその言葉にゆうは、すごく、嬉しくて、涙が止まらなかった。冷静になって考えてみても、普通、出会ってすぐの人をここまで、守ろうとは、思わないんじゃないかと思う。ゆうだったら、絶対に逃げ出してたと思う。
今日のことだって、誠さんがいなくなっても仕方なかったはずだし、自分が巻いた種だから、周りに頼ったりなんかしたらいけないのに。ゆうは、誠さんに救われた。
そして、誠さんの暖かさを改めて、知ることができた。
本当は、逃げ出したかったかもしれないのに、ゆうを守るといって、助けてくれてた。
誠さん、もう、迷惑かけないように努力して、誠さんに沢山尽くしていくから!
ゆうは、誠さんと一緒にいたい!だから、今日のことを取り返せるように、変わっていく!そして、誠さんが幸せだと思ってくれるように頑張るね!
結局、ゆうは、誠さんに13万借りて、あの人へ返済したんだ。返済したの。こうちゃんへの借金は、なくなったけど、代わりに、誠さんへの借金が出来てしまった・・・。
誠さんは、貸すお金は、あげたお金だと思ってるから、そんなに急いで返したりしなくていいからねっていってくれたの。
でも、ゆうは、できるだけ、早めにお金を返したいって思った!
だって、最初がこれでしょ・・・。だから、この返済を早く終わらせて、誠さんと楽しく過ごしていきたいんだもん!
このゆうの考えは、おかしいのかな?ゆうは、仕事もバイトもしてる!だから、本当は、他の人達より、お金持っていて当然なのにね。なのに、今は、借金してるし、、、
ゆう、いっぱい、頑張って働く!そして、早く、誠さんにお金返す!これを目標に頑張っていく!
そう、心に決めて頑張ることにした。


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