近年、地球は急速に生物の住めない星になりつつあった。 今より百年ほど前の世界は人類の繁栄を極めていた。 世界中のあらゆる土地は全て道路とビルで埋め尽くされ何不自由の無い生活が人々に約束されていた。 しかしその生活を作り上げるために世界規模での森林の伐採。 際限のない鉱物資源の採掘。 もはやどの街にも必ず工場が立ち並ぶ街。 街では都会、田舎を問わず車を用いた交通手段が常識だった。 その結果が及ぼす影響について当時懸念されたこともあったというが土地の開発は止まることなく進められ、あげく現在に至る。
今、世界は貧困に喘ぐ人々が世界中で溢れかえっていた。 世界にかつての面影を残すのは荒廃の進んだ廃墟のみ。 資源の乱獲により大地は枯渇。 排気ガスによる大気の汚染。 前世紀より危惧されていた温暖化現象の影響で常に気温は三十五度を超えている。 その上、土地が痩せた影響で作物は前代未聞の凶作が数年に亘り続き、大気や水質の汚染によって飲める水などほとんど残ってはいない。 その影響による世界規模で未曾有のインフレが発生。 それに伴って世界中で餓死、脱水症状で死に至るケースは年々急増していた。 更に自然災害(主に地震、地割れ、海面の上昇による津波等々)で死に至る人を含めると一日につき数万人を超えるのが現状だ。
そんな荒廃する世界を生きる少年と少女。 彼らは一体何を見て、何を感じたのだろうか? そしてその果てに見たものは…?
彼らは歩く。 歩き続ける。 見えない明日を瞳に宿して。
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