つらい時には、泣いてもいいよ
苦しい時には、ツライと言っていいよ
そんな風に誰もが
私に囁いてくれるけど。
私は知っている
もしも…
もしも周りが望むように、
私に囁いたように、
言葉を出してしまったら、
泣いたり、ツライと言ったなら、
きっと誰もが離れていくだろう。
だって…
私がココロを吐いたなら、
悲しみを、切なさを、甘えを全部吐露したら、
誰もが、
思いの重さに耐え切れなくなる。
漆黒の暗闇に飲み込まれてしまう。
私の矛盾に、
気付いてしまう。
知っているの。
耳元の囁きは、甘い夢だと。
差し伸べられた腕は、儚い優しさだと。
だから、
決してそれにすがりついてはいけないと。
私は、
この暗闇に飲まれてしまった。
あまりにも、
飲み込まれてしまった。
もう二度と、
美しかった世界には戻れない。
優しさは儚いもの、
叶うことない甘い夢。
誰かの想いは、
私に触れるたびに真っ黒に染まっていく。
それでも、
その想いは美しかったのだと、
感じることは出来る。
だから私は、
アリガトウ、と言って、
大丈夫ダヨ、と言って、
笑うしかないでしょう。
笑うしかないんでしょう…?
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