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作品名:空を翔る猿 作者:氷室 龍獲

第41回   隠す、隠されし秘密

 
 時間は少々遡る。
 大体、リュイ・シンが目覚める三時間ほど前の『アルカシス』召喚まで遡ろうか。

 当然、その頃、イルは召喚場にいた。
 召喚場にて一人、迫り狂う頭痛と眩暈、そして止まらない鼻血に苛まれながらも、イルはただ只管に『天史教本』の座標を空中に書き綴っていた。その血の色のワンドが止まることはなく、絶えず何かを召喚しては、その都度失敗していた。
 しかし、そんな中でイルは召喚術の失敗する場合の法則性、規則性に気づき始めていた。
 今まで、これほどまでに召喚術を酷使したことはなく、必然的に失敗をこれほどまで連発することもなかった。一休みとばかりにイルは額に溜まった汗を拭い、その間、思考を加速させる。
 ちらりと生み出した図式の残骸を見やる。そして、山積みになった大量の“本”を見てイルは顔を顰めた。
 これらの“本”は召喚に失敗した結果、何処からか間違って召喚してしまったものだった。由樹も同様に召喚術を失敗した結果、何処からか間違って召喚してしまった人間である。だが、今回の『アルカシス』の場合は“本”以外に何処からか誤って召喚してしまった物はなかった。ただ“本”のみが山積みにされている。
 ――失敗したからって、何も送られてこないわけでもなく、けど、何も送られてこないときもある。その違いは何……? また、失敗したからといって、“全く関係のないもの”が送られてくるわけでもない……。
 事実、見やれば“本”や紙の束、メモ帳といった“本”の形状をしたものは召喚できても、全く関係のない服だとか、食べ物、ドラゴンといったものは一切この場には送られてきていなかった。と、すると……。
 ――失敗しても、何等かの代替物、代わりのモノが召喚されてくる可能性が、ある?
 ――そういうことだよね。うん。つまり?
 まだ、分からない。分からない部分がある。
 召喚術に失敗した場合には、必ず召喚しようとしたものの、代わりのものが送られる。
 例えば、今回の例に当てはめれば、『天史教本』の代わりに普通の本が送られている。
 成功;『天史教本』→成功→『アルカシス』
 失敗;『天史教本』→失敗→本とか紙

 そこまで考えて、もう一度リシューマン・テライドンの有名なフレーズを思い出す。 

 ・失敗は必ずしも失敗ではないのだ。
 ・召喚術において、失敗は成功である。
 ・諸君、成功は君の目の前にあるのだよ。

 ――つまり……、失敗はしているものの、これは一種の成功ってことなのかな?
 確かに、イルの場合、『天史教本』という実体の無い“本”を召喚しようといており、失敗すると代わりに本の形をした別の本が送られてくるのだから、本を召喚することにおいて、成功はしていることになる。
 ――いや、そうじゃない。なら、何も送られてこない場合は、どう説明する?
 思考を更に加速させ、脳内で『天史教本』を検索するとやはりあの、フレーズに辿りつた。

 ・召喚術においての失敗は、力の制御の仕方に関係しているのだからね。
 ・力。力のかかり具合が一番、重要な鍵となるのだよ? そこの君。
 ・わけ分からないって顔しているだろう。

 ――力……。力の使い方に問題があるってことかな?
 そう思い至ってふと、イルは今までの召喚術のやり方を振り返って、ロナの真似をして強引に図式を発動させていたのを思い出すと、やはり考えに行き詰る。
 そもそもの基本となる召喚術が分からない。
 ずっと自己流でやってきたので、基本がしっかりしているとは言い難いのがイルの召喚術である。むぅと唸って更にフレーズを思い出す。

 ・まぁね、それも仕方のないことさ。
 ・分かったら凄いよ、君は天才だ!
 ・じゃぁ、そんな凡庸な君のためにヒントをあげよう。
 ・力のかかっているものとは何だろう?
 ・要は力の使いかたなのだよ、凡人諸君。

 ――力のかかっているもの……。
 それはまず間違いなく図式だ。図式にイルによる何等かの力が働いて、図式のゲートを開きそのゲートを通って、物が移動するのだ。ならば、力のかかっているのは。
 ――そっか。図式の中にあるゲートにかかっているのか。
 ――だから、失敗すると、ゲートの加減により送られてこないことがある。
 ――つまり、ゲートの開き加減によって、左右される?
 ――だから、私は図式を立ち上げる際、図式じゃなくて、ゲートに力をかければいい?
「――ッ!」
 思い至ったと同時に血の色のワンドをイルは振るった。
 普段の倍くらいの速度で書きなれた『天史教本』の座標を空中に書き上げる。
 図式が立ち上がると、金色の格子となってゲートが生成される。
 そして、更にこの場所の座標を書くと、きぃぃんという金属音がしてゲートが開く。
 ここまではいつもどおりだ。
 そこでイルはいつもと違う行動を取った。
 普段なら、ここで図式は放りっぱなしだが、ここで更に血の色のワンドを振るい、ゲートの部分を何度も、何度も上からなぞって補強する。
 何の力が働いて、こういう結果を起こしているかは知らないが、とにかく書くものと図式があれば召喚術は発生するのだから、力を込めることイコール書くことで間違いはないはずだ。また、書いている瞬間に何処か引っ張られるような感覚に陥るのも、書いているときに知らず自分の中の力を使っているからに他ならないだろう。
 何度も、何度も、図式を上からなぞっていく。
 そうして何重にもなった、ゲートの入り口は僅かに開いてく。
 きぃぃぃんという金属音が周囲に木霊して、召喚の知らせを届ける。
 しかし、ゲートはまだ完全には開かない。
 イルはワンドの手を緩めない。頭痛がしようと眩暈がしようと、緩めなかった。
 また、この機会を逃したら、本当に限界がくることも分かっていたから。
 それではリュイ・シンは救えない。
 血の色のワンドでもう一重して、図式のゲートを補強する。
 ポタポタ、と鼻からではなく、目から赤い液体が流れ出たのに驚いて、一瞬書くのを止めると図式が揺らいだので慌てて書き続けた。
「……ぁ……」
 視界が赤く染まり、何も見えなくなっても緩めない。
 その瞬間、目の前が真っ赤になった。
「――ッ!」
 ――……何、これ……。
 視界が途絶えたことに、身を切られるような恐怖が襲ってきた。
 全身に激痛が放たれて立っているのも覚束ない。考えてみれば、今までこうしてずっと書き続けているということはなかったかもしれない。確かに、長い図式は書いたことはある。キング級もそうだ。キング級図式は随分と長く複雑な図式だ。しかし、ゲートを開けてから、書き続けたことなどなかった。
 すっかり忘れていたが、ラドルアスカのことを思い出して、“約束”も同時に思い出した。
 ――これを召喚したら、……召喚したら……、あれ、召喚したらどうなるんだっけ?
 視界が真っ赤になって頭にも激痛が走って思考が働かなくなっている。
 ――なんだっけ?
 はた、と自分が何故『アルカシス』召喚を目指しているのか、はっきりと自覚した。
 ――私がこうやって苦しい思いをしている、その理由を思い出せ。
 ――私がこうやって苦しい思いをしているのは、何の為?
 ――リュイ・シンを助ける為?
 ――違うでしょ。リュイ・シンなんかどうにでもなれ。
 ――それとも、名誉? 
 ――まさか。私は名誉より、お金でしょ。
 ――ラドルアスカに近づく為?
 ――そうーだよ。その通りだよ。
 それ以上でも以下でもない。
 その瞬間、イルは死線で苦しむリュイ・シンを忘れた。戦場に突っ込んでいった、健気なリュイ・シンを忘れた。黒こげになった、リュイ・シンの哀れな姿を忘れた。
 目指すは、ラドルアスカだけだ。
 人間、好きなことには実に集中できるものだ。
 例えば、好きな小説の主人公は永遠に忘れることはないし、趣味でやっているのと勉強で覚える内容は雲泥の差が生じる。
 イルは、全てのことを忘れ、それのみ集中してワンドを動かした。
「死ね、リュイ・シン! 歓迎、ラドルアスカさまッ!」
 それのみ。
 普段使わないような同情心なぞ抱くから、普段の半分も力が出せないのだ。
 善良な心など捨ててしまえ。
 自分という存在は、絶対的に利益がないとやる気がでない性格なのだ。
 それを自覚しているだけに、イルはあえて慣れ親しんでいる方向へと傾いていく。
 ただ、目的のためを思って、自分の力を最大限に引き出すのは悪いことではない。
 そう信じているからこそ、自分の価値に絶対の自信を抱いているからこそ、イルは自分の力のみを信じた。
 ただ、信じた。
「死ねえええええええええええええぇぇ! リュイ・シぃンっ!」
 次の瞬間、きぃぃぃんという金属音がして、ゲートが完全に口を開いた。
 何だか矛盾しているようだが、とにかく開いた。
 そして、『天史教本』、『アルカシス』がイルの脳へと完全に落ち、入ってくる情報の渦に、既に限界に達していた脳は悲鳴を上げる。
「あぁぅっ! ………ぃ」
 物凄い頭痛に、イルは地に転がって頭を抱えた。
「……いつーぅ」
 痛みにのた打ち回る、僅かな時間に『アルカシス』の情報がイルの脳に浸透していった。
 割れるような頭痛を堪え、入ってきた新しい情報を的確に捌き、処理していく。
 そして、リシューマン・テライドンの意地の悪さに怒るのを通り越して笑ってしまった。

 例; キング級召喚式。
    キング級の定義。
  11. 事項へ進め →

 『天史教本』3012冊子、『アルカシス』、“11”章“11”ページ下段。
 普通、同じ章の11ページだと思うではないのだろうか、しかしこのフレーズが書いてあるのは第67冊子の89章1ページだったので、確かに妙な気はしていたのだ。
 そこにはこう記されていた。

『アルカシス』11章11ページ。
 力のつりあいについて。
 力には大きさと方向があり、その力が物体に作用するとき、これを平行に移動されると物体には異なった作用を及ぼす。つまり、力は『方向』『大きさ』『作用線』を決めることにより定まるのだ。
 また、大きさを持った個体の静的なつりあいについては、
 1. 力が物体を移動させないこと
 2. 力が物体を回転させないこと
という二つの条件が必要である。
 二つの力が個体に働くとき、同一線上に働き、方向が反対で大きさも同じならばその物体はつりあう。

 ――何これ。私が言ったことと、まんま同じじゃん……。
 ふと、由樹にキング級図式の説明した言葉を思い返してみる。
『このあなたをこの世界に呼んだ図式はある意味特殊でね。この図式があなたの世界とこっちの世界を繋ぐ、扉のようになっているんだよ。けどね、他の図式は違う。ゲートは直ぐに閉じるんだよ。けど、あなたのはゲートが開きっぱなし。だから、行き来自由くらいの芸当は理論上では可能なんだよ』
 つまり、キング級の図式は現在、つりあった状態で、そしてゲートが開きっぱなしということだ。ゲートを開く力と閉じる力が反対の方向に働いて、つりあっているからこそ由樹はここに留まり続けなければならない状態となっているわけで、その均衡を崩してやれば由樹は元の世界に帰ることができる。そういうことだ。簡単ではないか。
 ゲートをワンドでちょっとなぞってやれば帰れるのだから。

 では、由樹はゲートが開ききらずに失敗した、キング級ドラゴンの代わりということになる。つまりキング級の代わりに送られてきたモノが由樹ということだ。
 成功した場合;キング級→成功→キング級本物(ドラゴン)
失敗した場合;キング級→失敗→キング級の代わり(由樹)
 キング級の失敗にも『アルカシス』が失敗すると本が送られてくるように、何か一貫性があるはずだ。
“ドラゴンのキング級は、一つの島ほど大きく、一つの島を滅ぼすほど破壊力があり、一つの島のどの人間よりも知恵がある”
 これがキング級の定義。
 由樹が一つの島ほど大きいとは思えないから、これは却下。
 一つの島を滅ぼすほど破壊力があるとも思えないから、これも却下。
 では、一つの島のどの人間よりも知恵があるとも……思えないが、多分これに該当するのであろう。とても由樹に、そんな知恵があるとはイルにはどうしても思えなかったが。

「――まぁ、とにかく、『アルカシス』は召喚できたから、早くリュイ・シンのところに行かないと、ラドルアスカさまとの“約束”が無効になっちゃうよ」
 こうして、イルは天才的な知恵を披露して、リュイ・シン救出へと向かったのだ。

  * * *

 では、そろそろ時間軸を元に戻すとしようか。
 今、ここに二人の男女がいる。
 現在はリュイ・シンも命をとりとめ、一息ついた時間帯だ。
 ここで金髪金眼の少女がねちねちしたちょっと粘着質の男に話かけている。

「さ、“約束”。守ってよ。何処かに行こうよ。何処にする?」
 と、イルは何処からか旅行ガイドを取り出して、ラドルアスカに迫る。
 そのあまりにも性急なイルにラドルアスカはぎょっとして後ずさった。
「ま、待ってください。イル・サレイド殿!」
 何故か、敬語でラドルアスカはイルを呼び止めた。
 何?、とイルは首を傾げて、ラドルアスカの次の言葉を待つ。
「もう一度、確認したい。本当に、本当に、本当の、本当に、お前が俺を好きなのか?」
「しつこいよ。何度、私に告白を迫れば気が済むのかな。何回目だと思っているのさ。ざっと数えるだけでも二十回はその問いを訊かれている気がするのは私だけかな? 普通に十回も告白させる人、何処の世界にもいないと思うよ。それとも今のは幻聴?」
 うんざりした様子でイルが文句を垂れたが、ラドルアスカは信じられないらしい。
 恋愛には二つのタイプがあるとイルは思う。
 木陰でひたすら見守るタイプと、目の前で堂々とお近づきになるタイプだ。
 完全にイルは後者で、どちらかというとラドルアスカは前者。そして、リュイ・シンもあの由樹に宛てた妙な手紙を考えると後者だ。
 どうにも、ラドルアスカは前者の気質からか、こうやって公の下、こういう話をするのは苦手らしい。まぁ、悩んでいる様を観ているのも、なかなかに楽しいのでいいのだが。
「ぅ、嘘だ。だって、お前、この間だって俺の悪口を散々言っていたではないか」
「っふ。あれは愛の悪口。まぁ、ラドルアスカさまを適当に褒めて慰めるよりも、ビシッと一発、悪いところを指摘したほうがラドルアスカさまの為になると思っただけだよ。何。慰めてもらいたかったの。そうなの? 今からでも褒めてあげようか?」
 ぶぶぶぶん!、とそうとう慌てた様子でラドルアスカが首を振った。
「違う! 断じて、違う!」
「そんなことはどうだっていいよ。で、何処行くの」
 その話題に戻るとラドルアスカは、イルから視線を逸らし俯いた。
「……す、少し考えさせてくれ」
「……。いや、そんな真剣に悩みこまなくても。何か、重いよ?」
 別にイルはちょっと遊びに行こうと誘っているのだが、ラドルアスカのほうは、何故かこれから戦に赴こうかというくらい、険しい表情をしていた。決死の覚悟というか何というか。
 必死の表情というか……。
「……いいや。こういうことは、ちゃんとしないと相手に失礼だ。よって、真剣に一晩寝ないで考えてみる」
「……そ、そう」
 ――妙なところで義理堅いんだね……。
 ――旅行の話は冗談だったのに。
 それを今更、言い出す雰囲気でもない。
 別に、簡単に何処か買い物にでも行ってくれればいいだけなのだが。
 その日の晩、何者かの怪しい人物が星型の木の下で、一晩中頭を振り回し苦悩する声が聞こえたという……。

  * * *

 所変わって、ここは王様が眠る寝所。
 やはり、この場所も荘厳なる王城の造りを忠実に再現し、それをランクアップさせたように装飾品に溢れ華美な印象を抱かせる部屋だ。
 その王の寝所でルーファニーは痛ましそうに一人の病人を見詰める。
 この完璧に整えられた部屋で唯一欠けるとするなら、部屋の主である王が病に伏せりかつての面影すらもないことであろう。苦しそうに咳き込む、王を労わりながらメイドのシダが王の背筋を擦った。その渾身の介護も虚しく、更に王は咳き込む。
 薬物によって咳き込み、呼吸できないのはかなり苦しいであろうが、それでも王は娘の生存を知ると満面の笑みを浮かべた。
「よく、……やった。ルーファニー……。げぼ。ほ、本当に感謝する……」
「いえ、殿下を救ったのはわしではなく、イルですよ」
 事実、イルが独断でイルの力のみで成し遂げた偉業であり、そこにルーファニーは何の手助けもしなかったばかりか、やろうと試みようともしなかったのだから、リュイ・シンを見捨てたも同然で、王から感謝されるのも見当違いだ。
 しかし、病弱だが懐の広い王は優しい言葉を投げかけてくる。
「それでも、感謝する。イルのような優秀な子孫を残したことに……」
 ――ロナのような害にしかならない者を創ったのは、どう説明するおつもりですかな? 
 そんな嫌味が湧き出てきたのは、やはり目の前で苦しんでいる王こそが、他ならぬロナの起こす害の被害者だからであろう。その被害を受けている王がルーファニーを労わる言葉を吐くなど人が良過ぎるというものだ。
 この話題を早く変えたくて、ルーファニーは別の話を持ち出した。
「そう、陛下、一つご報告が……」
「何だ。カジミか?」
 急に真剣な眼差しになって、王は聞き返した。最近では、戦争戦争で、皆神経過敏になっており、ちょっと暗い顔をするとカジミと言葉が出てくる。
「違いますよ。その優秀なイルが、失敗したキング級図式から出てきた異国人を覚えておりますかな。その者が故郷へと帰ったそうです。無事、着いたかは定かではないですが」
「ああ、そうか。それは残念であったな。お前の話では指揮官になれる器だというので楽しみにしておったのに……」
 予想通りの王の反応にルーファニーは微笑み、言葉を続けた。

「イルの予想だと直ぐに帰ってくるそうですよ。この世界に……」

 ぱっと、王の顔が明るく変化して、
「そうか。今、指揮官は一人でも多くほしいからな。それは良かった」
 そこで王の背を擦るシダと目が合って、にっこりとルーファニーは微笑んだ。
「シダ。お前も、ハシバ殿とは親しかったであろう。良かったな」
「……はい」
 暗く、暗鬱とした夜は更ける。
 青く、黒く……。
 シダの紫色の指輪が、キラリと輝いた。


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