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作品名:空を翔る猿 作者:氷室 龍獲

第13回   ねちねち司令官、邪魔者は滅多切り也

 既に夜も深け、濃厚な闇がゆるゆるとその世界から支配を解き放たれつつある時間。
 偉大なる魔導師の子孫の筈のイル・サレイドは眠りにつくことなく、自室で調べ物を続けていた。
 調べている内容は、『謎の異国人ハシバを元の世界に帰喚させること』である。
少なくとも最初はそうだった筈だ。確かに、スタートは、出発点はそこであった筈なのだった。その筈だったのだが、今やその調べ物は完全に脱線し、当初の目的から順調に外れつつあったりした。
 自分が失敗した手前、ハシバに対して罪悪感を覚えないこともなかったが、それ以前にまだ、自分が知らない未知である事象の知識欲が勝った。従って、限りなく私欲を優先した結果、キング級召喚とハシバの謎の図式に関しての研究“だけ”にイルは没頭し、夜明けを迎えた。
 ハシバを元の世界に帰す云々は、綺麗さっぱりと忘れて。
「……『絡まり胚』は、失敗、と」
 『天史教本』の召喚失敗を見据え、イルは不機嫌そうに眉を顰めた。
 『天史教本』の情報を更新すべく、先程から何度も何冊も新たな『天史教本』を空の彼方の座標から召喚していた。今や、その合計した召喚数は三桁代にまで及びそうである。
 そのうち失敗した冊子は、たったの五冊。
 6666冊子『禁忌の酷本』、3012冊子『アイカシス』、9954冊子『歴史の断片』、89冊子『寿命の糸屑』、001冊子『絡まり胚』という、ほとんど召喚できる魔導師にすらお目にかかれない難易度の高い有名な五冊子である。
 それにも関わらず、イルは不機嫌そうに顔を歪めた。それは欲張りというものだ。
「――にゅ。も、いいや」
 本人も自覚したのか、イルはとりあいず、新たに更新した情報を頭の中で整理することにした。効率よく、脳内で情報を振り分け、使えるものと使えない情報、座標にただの記録、歴史の記述、様々な知識を高速に伝達していく。幾つモノ情報をリンクさせ、大体の意味を読み取り、確実に自分の知識へと変換していった。
 その高速検索に引っかかる情報をイルは発見し、それが書いてある『天史教本』のページを脳内で開いた。
 67冊子、89章、1ページ。
 其々の『天史教本』には、『絡まり胚』や『寿命の糸屑』などのように有名なものや奇抜な内容な冊子には各々、通り名のような名前が付けられているが、この67冊子はその本来の名前も付けられていなかった。
つまり、その冊子の中身はどうあれ、冊子自体は実に平凡なものであるということだ。
 そこにはこう記されていた。

 失敗とは、一度やってみたものの、上手くいかずにしそこなうことだ。
 やりそこない、しくじったことだ。
 全ての召喚術において、基本の理は、失敗である。
 失敗は成功。成功は失敗。
 失敗をしたとしても、欠点を改めればかえって成功するものだ。
 では、欠点とは何であろうか。
 やはり、これも失敗、やりそこなうことだ。
 合格点に達しないこと、不完全な箇所、非難すべきところ。短所である。
 劣っている点。足りない点。
 では、もう一度、『天史教本』に向き直り、図式を確認してみよう。
 次の図式は上手く書けるであろう。
                 
 ―――リシューマン・テライドン
 』
 そのフレーズだけにはイルも覚えがあった。この世界ではとても有名な、召喚術の最初の心得だ。イルも幼少の頃は散々、この文句に励まされて勉学に励んだものである。
 だが、イルの検索に引っかかったのは、この文章の下段、注意、例外、類似例の項目だ。


 注: このフレーズにはけしてそうではない、という意味も含まれている。
 失敗は必ずしも失敗ではないのだ。
 召喚術において、失敗は成功である。
 諸君、成功は君の目の前にあるのだよ。
 召喚術においての失敗は、力の制御の仕方に関係しているのだからね。
 力。力のかかり具合が一番、重要な鍵となるのだよ? 
 そこの君。わけ分からないって顔しているだろう。
 まぁね、それも仕方のないことさ。分かったら凄いよ、君は天才だ!
 じゃぁ、そんな凡庸な君のためにヒントをあげよう。
 力のかかっているものとは何だろう?
 要は力の使いかたなのだよ、凡人諸君。
 』

 イルは読んでから眉を顰めた。意味不明だと思う。また、その内容も無性に腹立たしい。
 ――私が凡人?
 ――私は生粋の魔導師の血筋だもん。凡庸とは無縁な、秀でた存在だよ。
 フッと、そのフレーズを嘲笑い、己の優秀さを再確認してみる。
 しかし、その更に下を読んで顔色を変えた。

 例; キング級召喚式。
 例; キング級の定義。
 11. 事項へ進め →
 』
 
 イルは素早く、次のページを脳内で捲った。
 そして、がっかりと失望した。
 その先は白紙だった。何も書かれていなかったのだ。
 答えは目前に迫っていたというのに、その答えが書いていないとは、イルは偉大なる先人魔導師であるリシューマン・テライドンを心の底から呪った。
「……また、最初から、読まないといけないよ」
 事態は最初となんら変わりはなかった。それにも関わらず、時は無情にも止まってはくれない。既にもう夜は明けようとしていた。ゆっくりと闇は押し退けられ、光が徐々に支配権を取り戻し始めて、空が白く、透けてきていた。
 今日は徹夜かな、とイルは思った。     
  
 * * *

 異世界に来て三日目の朝をルーファニー屋敷で迎えた由樹が、目覚めて最初に思ったことは「腹が減った」だった。昨日、胃の中のものを吐かなくて済んだとはいえ、気分は最悪で食事は喉を通らなかった。だから、せっかくのルーファニーが用意してくれたご馳走も由樹の体内に納まることはなかった。勿体無いことをしたと、今更ながら後悔する。
 とはいえ、一晩寝たお陰でホームシックからは完全に立ち直ることができたようだった。
 朝目覚めてみれば、すっきりと爽快な気分で、あまり悲観的ではなくなっていたのだ。
 のたり、とベッドから身を起こすと、軽く外に出て散歩するのもいいかもしれないと思い、朝食に向かうのを後にして散歩をしてから行くことにした。
 空腹も欲求としては強いが、外出も実に魅力的だった。
 なんせ、ここは誰も足を踏み入れたことのない異世界なのだから。初雪が積もり、その最初の真っ白で誰も足を踏み入れていない、白い雪の絨毯の上を歩くような感覚にちょっと似ているかもしれない。
 平凡な学校の制服を急いで着込んで、由樹はぶらり、と散歩に出かけた。
 散歩の先に、更なる不幸が待ち受けているとも知らずに…。

 * * *

 大貴族であるラドルアスカ・D・ローレの荘厳な屋敷では、今、一点の華が咲いていた。
 その鮮やかな華の名をリュイ・シンという。この国のお姫様にして、唯一の後継者。 それがリュイ・シンだった。
 リュイ・シンは暇があれば、街へと降り民と言葉を交わす。そうして民の現状に気配り、政治に悪い点は自ら認め、改善するよう努めるのだ。だから、民衆には凄まじい人気があった。普通のお姫様はそのようなことはしない。一生、城に引きこもりか、遊びほうけているか、はたまた政略結婚の道具か、その何れかである。
だが、この健気な王女リュイ・シンは自分のことを省みず、民に国にまた王に尽くしていたのだ。そんなリュイの姿をラドルアスカはいつも尊敬していた。
 多少なりとも、恋という名のある程度の下心はあったものの。
 そんな恋焦がれるリュイ・シンがラドルアスカの屋敷に、こんな早朝に訪れてきたのは他でもなく、戦争に関して新情報が入ったからだった。
「ローレ卿、カジミに動きがあったとは本当ですか?」
 何の前置きも挨拶もなく、リュイはこう切り出した。余裕もない表明であろう。
 元来、そのような心配をさせることのないはずの姫という立場のリュイ・シンに、多大なストレスを強いていることに心痛な面持ちで、ラドルアスカは肯定した。
 本当は、否定したかったのだが。
「はい。今朝、カジミの動向を随時報告している、私の部下の間諜である、メイリー・レイターから近々、タルデシカに攻めてくるのではないか、という報告がありました。ですが、まだ断定はできません」 
「…そうですか…」
 リュイが嘆息する。それほどに、このリュイ・シンには戦争の負担が懸かっている証拠だ。リュイの父親であるはずの王は、戦争が始まった途端にストレスで精神にやられ寝込んでしまい、またリュイの母親であるはずの王妃は全く国に興味はなく、甘いお菓子ばかりを食し、肥満を通り越して病の兆しが見え隠れする。いや、今やベッドから起き上がるのも、贅肉に阻まれ困難なご様子であったりする。
その挙句、今までリュイを支えていたタルデシカの優秀な将軍たちが相次いで戦死するという不幸。
 残ったのは僅かな人材であるルーファニー、ラドルアスカくらいしか彼女に頼れる者はいない。後は無能屑だ。だから、ラドルアスカは命をかけて、この薄幸なるリュイを護る覚悟だった。
「安心してください! このラドルアスカ。命にかえても戦況を何とかしてみせましょう」
 とは言ったものの、その自信はラドルアスカには全くと言っていい程ない。
 その事がリュイにも分かるらしく優しげに微笑んだだけで、何も励まされた様子はない。
「ありがとう、ローレ卿」
「……すみません」
 無力な自分が歯痒い。
 何か、少しでも彼女の手助けがしたくて黒竜のグイシンに乗った。多大な破壊力のあるブラックドラゴンのグイシンを操ることができれば、千の兵の代わりとはいかずとも、百の兵の代わりにはなったかもしれないからだ。 
 しかし、自分は失敗したのだ。情けなく、あっさり転落して失敗した。
「ローレ卿が謝ることはないわ。わたしの力が及ばないだけですから」
「何をいいますかッ。あなたはまだ若いのです。子供から大人になったばかりの年齢。その年で国を背負うなどできようはずもありませんッ!」
「――いいえ。ローレ卿。年など関係ありません。だって、あなただってまだ年若いのに、見事に軍の指揮をいるじゃありませんか。それにわたしよりも年下ではありませんか。また、ルーファニー師のお孫であるイルでさえ、優秀な術を駆使し、国に貢献しております。それに比べて、……わたしなど、無力ですっ」
「そんなこと……ッ!」
 ラドルアスカとて軍の指揮をしているが、その内容は気負うばかりで勝ったことなど一度もない。小さな争いではカジミに勝ったこともあるが、そんなもの何の役にも立たないのだ。それでカジミが諦めてくれる訳でもない。また、召喚術師のイルとは仕事内容が全く違うではないかと思う。
 イルは基本的に室内でこつこつ勉学に励んでいれば力はつくし、あのイルが召喚術を駆使して国に貢献しているとは言いがたかった。むしろ、“あの口”で兵士たちの士気を落としているのではないかとさえ思う。
 それよりも根本的なところでリュイ・シンは間違っている。元々、リュイ・シンとラドルアスカやイルとでは、役目や立場はあまりにも違いすぎだ。
「殿下は我らとは背負うものの重さが違います。国と役職とでは比べものになりますまい」
 更に、何かラドルアスカは言葉を重ねようとしたが、リュイ・シンは帰ります、とだけ言って、その場を去っていってしまった。
 ラドルアスカは、ぎり、と奥歯を噛み締める。
 有能な家臣というものは、主君が落ち込んでいる時にこそ、主君の欠点などを指摘し主君のやる気を鼓舞するものだ。褒めて、煽てて、落ち込ませてどうしようというのか。
「……俺は無力だ」
 ラドルアスカは自分が矮小で、自分の上には幾らでも人がいるということを知っていた。
 それでも、自分の上に建つ人々が憎かったのだ。
 いや、だからこそ、上にいる人間が憎いのだ。
 ラドルアスカは、頭を冷やすべくぶらりと外の空気を吸いに行った。

 由樹はぶらりと散歩に出かけた。
 ラドルアスカはぶらりと頭を冷やしに外へと出かけた。
 そして、ラドルアスカの屋敷とルーファニーの屋敷は隣接している、お隣さん。
 彼らは出会うべくして、出会ったのだ。
 それは必然であったのだろう、運命であったのかもしれない。
 否、仕方のないことだったのだ。

 ぶらりと散歩に出た由樹は暫し、一際大きな、星型の葉を持つ木を背にして佇んでいた。
 川のせせらぎが、由樹の耳まで小気味よく届いた。この世界での季節は秋といった風なのか、紅葉で木々が彩られ、落ち葉がゆらゆらと地面を塗りつぶしている。
 現代のアスファルトに塞がれた、コンクリートジャングルでは見られぬ光景に、心が休まるというものだ。暫し、緩やかな時に身を任せて、佇む。
「――ん?」
 とそこで、由樹の正面から頭をぶんぶん振り回しながら歩いてくる、異様な影を目撃した。
 最初、何かと思った。きっと動物に違いないとも思った。絶対人間ではないと思った。
 その影は頭を上下左右に、ぶぶぶぶぶん!と振り回して、呻き声を上げながら苦悩していた。一見、苦悩しているようには全く見えなかったが。
 とにかく、それは異様な光景だった。
 早朝のこの時間帯には霧が立ちこめ、視覚は曇っていた。だから、その影が近づいてくるまで、影の正体が何か由樹には分からなかったのだ。だから、由樹はその影を見ているしかなかったし、得体の知れないその影を捨て置くなどできよう筈もなかったのだ。
 影はだんだんと由樹に接近してくる。思わず、由樹は身構えた。明らかにその影が怪しかったからである。近づくにつれて、影が霧から姿を現した。
 そして、由樹は影の正体を知ったのだった。
 影の正体はあの、ねちねち司令官ラドルアスカ・D・ローレだったということに。
 同時に、ラドルアスカも由樹の存在に気がついた。お互いの目が合う。ラドルアスカは由樹に気がつくと、己の失態を恥じ、顔を赤らめた。
「…………ッ」
 もう、由樹にはどうしていいか分からなかったのだ。
 観ていたことを詫びればいいのか、慰めればいいのか、笑い話にすればいいのか。
 ラドルアスカは口を開かない。
 二人は暫し、一際、大きな木の下で佇む。
 
 * * *

 ルーファニーの屋敷にて。
 ルーファニーは不思議に思っていた。
 今朝、起きたら異国の客人が忽然と姿を消していたのだから、それは慌てるだろう。
 何処に消えてしまったのかと屋敷中を探し廻って、もしかしたらイルが知っているのでは、と思い至った。そこでルーファニーはイルの部屋へと向かったのだが、イルはベッドではなく、机に突っ伏して居眠りをしていた。グッスリと熟睡しているのか、机の前の小窓から日がさんさんと降り注いでいるのに、イルは目覚める気配すらない。
 恐らく、夜遅くに調べ物をしているうちに船を漕ぎ始め、熟睡してしまったのだろうとルーファニーは考える。
 安息なる睡眠を邪魔するのも悪いと思うが、お客人にもしものことがあってもいけない。
 ルーファニーは眠るイルを起こすことに決めた。
「イルッ、起きなさいッ! 異国人がいなくなったッ。お前、何処にいったか知らんか?」
 にゅぅ、という迷惑そうなイルの呻き声が聞こえるも、すぐにイルは睡眠を貪りはじめる。
 当然だ。イルが眠りに付いたのか、空が白くなり始めた時間帯。ついさっきなのだから。
 だが、そうとは知らないルーファニーは容赦しない。
「コラッ、起きなさい!」
 しつこく起こすと今度はイルに反応があった。
 そして、何の前置きもなく、赤い血の色のワンドがルーファニーの腹に減り込んだ。
「――うぐっ!」
 たまらず、ルーファニーは悲鳴を上げて仰け反る。見事に鳩尾に一発、綺麗に決まったイルの攻撃。その甲斐あってか、今度こそイルは完全に覚醒した。
「何さ、ジジイ。こんな朝早くに…」
 朝からジジイ呼ばわりされて更に増幅された怒りを何とか抑え、ルーファニーは事の次第を告げた。異国人がいなくなった、と。
 が、イルはあっさりと返答した。
「ああ、ハシバなら、さっき屋敷から出て行ったよ」
「本当か」
「うん。だって、私見てたもん。出て行くところ。丁度、眠ろうと思っていた時に、ハシバが鼻歌交じりにるんるんと屋敷から出て行ったよ。多分、散歩だと思うけどね」
 ルーファニーは安堵した。そうか、異国人は散歩か、と。納得というものである。
「そうか、それは良かった。だが、この付近は近くに森もあって、早朝には獣も出るであろうからハシバ殿一人じゃ心配じゃ。イル、ちょっと迎えに行ってさしあげなさい」
「嫌だよッ! 私は今、寝たばかりなんだよ。徹夜だよ? そんな孫を行かせる気」
 ふむ、とルーファニーは考える。確かに、それは可哀相だ。イルはまだ、子供。悪く言えばクソ餓鬼。そんな子供に徹夜をさせるのは酷というものだろうと思う。
「分かった。ハシバ殿も一人で帰ってくるくらいはできるであろう」
 由樹とて、それくらいは平気、とルーファニーは楽観してみせた。
 それにイルが眉を顰め、猜疑的にルーファニーを睨み付けた。
「本当に?」
「ハシバ殿とて子供ではないのだから、屋敷の道順くらい分かるであろう」
 ふるふる、とイルは首を振って、違う違う、と否定の意を表す。
「そうじゃなくて。ジジイの屋敷とラドルアスカさまの屋敷は近いでしょ。ラドルアスカさまはただでさえ、ハシバに対して反感を持っているのに、もし、鉢合わせでもしたらハシバの命はないよ。きっと、即座に切って捨てられるね。そりゃ、もうばっさりと。いや、ラドルアスカさまはねちねちしてるから、滅多切りかもね。何度も、何度も、ズバズバと切って、切って、切って、――切りまくり?」
 そんな生々しい、イルの具体的な予想を想像してしまい、ルーファニーは蒼褪めた。
「………。………そんな、まさか。ラドルアスカさまが幾らねちねちしているからといって、そのようなことは…」
「しないって言い切れる? ま、私はハシバが死体でこの屋敷に戻ってこようと、生きて戻ってこようと、どっちでもいいけどね。関係ないし」
 次の瞬間、ルーファニーは由樹の下に〈最速のリューチカ〉に乗って駆けつけた。
 ラドルアスカのねちねち度はタルデシカ軍全員の共通事項である。
 イル曰く、由樹は今、滅多切りの危機にあるらしい。


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